73 終わり ページ27
医局から出て初療室へ向かう足はいつもより遅い
藍「…永遠の別れじゃない。すぐ会える。心配しなくても俺はお前に惚れてる。それだけはなにがあっても変わらない」
そう言って、普段なら決してそんな行動しないはずなのに、
周りの目なんか気にも止めず、私を抱きしめて
藍「行け。患者がお前を必要としてる」
体を離し大きな背中は私に向けて、旅に出た
"いってらっしゃい"
気合いを入れて初療室へ入る。
緋「Aこっちお願い。」
「分かった」
白「本当にごめんなさい。でも、助かった」
緋「疲れたー。ごめんね。」
医局に戻りながら、白石先生と緋山先生としゃべる。
「いいよ。気にしないで」
緋「ん?Aのデスクに…」
「なに?……え、これ…」
白い小さな箱の上に、赤いアネモネが一輪
耕作だ、…いつの間に
白「この花なんか見覚えあるような」
緋「藍沢の待ち受け」
「赤いアネモネ、花言葉は
───────君を愛す」
真っ白の箱を開けると、リングが1つ。
キラキラとした華奢なダイヤが輝きを放っていた
───いつかちゃんとしたやつ買ってやる
昔そんな約束をした事を思い出した。
白「付けてみて?」
涙でぐちゃぐちゃになった視界でどうにか薬指にはめてみる
白「綺麗…」
緋「うん!似合ってる!藍沢意外とセンスいいね」
白「…藍沢先生じゃなくてごめんね」
白石先生はそう謝ると おめでとう と言ってギューと抱きしめてくれた
緋「ずるい!私も!」
もしも、また問題を抱え、迷子になってしまったら?
それでも私はもう大丈夫。
私のそばで、支えてくれる耕作に
差し伸べてくれる沢山の手
その手を掴み離さず 素敵な明日 の為に今を強く生きると
あの子と約束したから────────
終
──────────────
作者
73話、ついに完結です。
ここまでこんな駄作を読んでくださった方本当にありがとうございます。
こちらも第1章に続き 赤星 となり感謝でいっぱいです。
とりあえずひと段落ついたので、
藍沢先生とフェローちゃんの
お話も頑張って更新していきたいと思ってます。
興味ある方は是非見に来てください。
藍沢先生に一目惚れしたフェローちゃん
藍沢先生に一目惚れしたフェローちゃん 2
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さざんか(プロフ) - 完結おめでとうございます。そしてここまで書いてくださってありがとうございました!!!とってもとっても素敵、感動して涙が出ました……この作品に出会えてよかった。どうか届いて欲しい、本当にありがとう。 (8月24日 2時) (レス) id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - クリームパンさん» コメントありがとうございます。泣きながらなんて本当に嬉しいです(/ _ ; )番外編もできたのでよければまた見に来てあげてください^^ (2017年10月23日 21時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
クリームパン(プロフ) - コメント失礼します。とても感動しました。もう泣きながら読んでました笑これからも応援しています! (2017年10月23日 16時) (レス) id: bd1ddc4c18 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 紗智さん» 度々のコメントありがとうございます。皆様のお陰でラストを迎えることが出来て感謝です^^泣いていただけるなんて…嬉しいかぎりです!!また番外編出来ましたら、いらしてください(^-^) (2017年10月22日 5時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
紗智(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました。読みながら泣いてしまいました。また読みます☆ (2017年10月21日 23時) (レス) id: 34ac6a1676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokuma | 作成日時:2017年10月6日 21時