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藍「避けてたのは…俺もだな」
後ろから食べ終わった耕作の食器を渡される
藍「俺たちの知らない７年間ちゃんと話そう。俺はAの事知りたい。俺が知らないAを知りたい」
フワッと耕作の香りがして後ろから抱き締められた
藍「教えてくれ…」
私の耳元であの甘い声で呟いた
「私も…私の知らない耕作が知りたい…」
食器には洗剤が付いたまま、それでも私は耕作に引き寄せられるようにソファーに２人で座る
スーパーで買った酎ハイを２人で開けながら耕作は
脳外での出来事、私は心臓血管外科での話、私がいなくなって何度も探した事を話してくれた
藍「で、橘先生もなんか知ってそうで何度も聞いたが、 関西へ行った としか教えてくれなかった」
「橘先生にもちゃんと話してなかったの、妊娠したから関西に移りますとだけ報告して、再会したのはあの事故だったし」
藍「一つ聞いてもいいか？」
「ん？なに？」
藍「その、…子どもが亡くなった後俺に連絡しようとは思わなかったのか…？」
「子どもがいなくなったから耕作に頼るのは違うかなって…」
頼るのは簡単だった、
事故の後 三井先生 が気にかけて下さって 優輔くん と私に会いに来た時も
三「A、藍沢にはちゃんと伝えた方がいい。Aだけの子どもじゃないよ？」
「分かってるんですけど…私の身勝手でこうなったんで今更頼れなくて…夫婦でも無いですし」
三「夫婦、か…」
そんな会話をしたことを思い出した。
藍「７年ぶりに戻ったのはなぜだ？」
「橘先生に頼まれて…耕作が救命に戻ったって聞いたの……本当自分勝手だよね」
藍「……正直少し嬉しかった」
3本目の缶を開けながら彼は少し微笑んだ
「え…？」
藍「俺の子供だったって聞いて、正直嬉しかった。…ここに俺の子がいたのか…」
と私のお腹に大きな耕作の手が触れた
「ごめんね…私の間違いでこの子は外の世界を見ることすらできなかった、私のせいで沢山の人を困らせて、、なによりも耕作を傷付けた…」
藍「もう謝らなくていい。なにがあっても俺の大切な人はお前だけだ。また俺の横にお前がいる、それだけで十分だ。」
お腹に添えられた手は私の背中に回り
ギューっと抱きしめられ
少し離れると 愛しい 耕作と 目が合い 微笑み合い
どちらともなく口をつけ、可愛いリップ音が部屋に響いた
「耕作でよかった……私の大切な人が耕作でよかった…７年離れても、ずっと耕作が好きなの。」
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さざんか(プロフ) - 完結おめでとうございます。そしてここまで書いてくださってありがとうございました！！！とってもとっても素敵、感動して涙が出ました……この作品に出会えてよかった。どうか届いて欲しい、本当にありがとう。 (8月24日 2時) (
レス) id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - クリームパンさん» コメントありがとうございます。泣きながらなんて本当に嬉しいです(/ _ ; )番外編もできたのでよければまた見に来てあげてください^^ (2017年10月23日 21時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
クリームパン(プロフ) - コメント失礼します。とても感動しました。もう泣きながら読んでました笑これからも応援しています！ (2017年10月23日 16時) (レス) id: bd1ddc4c18 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 紗智さん» 度々のコメントありがとうございます。皆様のお陰でラストを迎えることが出来て感謝です^^泣いていただけるなんて…嬉しいかぎりです！！また番外編出来ましたら、いらしてください(^-^) (2017年10月22日 5時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
紗智(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました。読みながら泣いてしまいました。また読みます☆ (2017年10月21日 23時) (レス) id: 34ac6a1676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokuma
| 作成日時：2017年10月6日 21時
