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橘「A、最近病院にいすぎじゃないか？ちゃんと家に帰ってるのか？白石が心配してたぞ」
「帰ってますよ。」
橘「…俺に相談出来ないなら白石とかにはちゃんと話せよ。溜め込んだらろくな事ないからな〜じゃあおつかれ」
橘先生は手をヒラヒラとさせて帰って行き、一人ぼっちになった医局でPC作業をする
「白石…ね…」
あの日から、1週間、正直ろくに家には帰ってない
帰っても洗濯して、着替えを持って病院に戻り仮眠室で寝る
という日々
騒つく心が静まることはなく、耕作と顔を合わせたくなくて逃げてる。
白石先生はなにも悪く無いのはよーく分かってる
「はー。はかどらない…」
マウスを持ったままポツリと呟くと誰かが医局に入ってくる
藍「…また残ってるのか」
「おつかれ」
藍「…帰らないのか？」
「あーうん。ちょっと気になる患者さんいるし」
私のデスクは緋山先生の隣
私 緋山先生 耕作 の並びだ。
耕作は緋山先生の椅子に座り私をジッと見つめる
「なに？」
藍「俺なんかしたか？」
家でしか見せないような、叱られてシュンとした子犬みたいな目で私をみてくる
やめて
「藍沢先生そこ、緋山先生の椅子だから」
藍「藍沢先生って」
少し 不機嫌に笑ってる
そんな耕作を横目にして、
「じゃ、行くわ」
と椅子から立ち上がろうとしたその体を強く引かれて、
藍「気に入らない事あるなら言ってくれ」
と私を椅子に座りなおさせた
「…合わないよね。私たち」
お互い背負ったその傷を交換し合って
いつか２人で笑い合えたらそれでいいと思ってた
それなのに私の気持ちは、少しの不安とすれ違いで、脆く崩れ落ちる
いつから私はこんな重たい女になってしまったんだろうか
藍「…どうしたい？」
「え？」
藍「別れる…か」
どうして、私は耕作を悲しませることしか出来ないのだろう。
藍「俺は、お前がいい…一緒に笑う時も悩む時も泣く時も、隣にいるのはAがいい」
なにそれ、悩みも何も言ってくれないのは 耕作 でしょ
「間違ってるよ、、相手」
目を合わせることも、これ以上耕作の声を聞くことも
したくなくて、
今度こそ本当に医局から出てスタッフステーションに行く
白「あれ？藍沢先生と会わなかった？」
「なんで」
白「A先生を連れて家に帰るって言ってたから」
「そ。」
白「…喧嘩でもした？」
「もう、ほっといてくれないかな？ちょっとうざい」
.
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さざんか(プロフ) - 完結おめでとうございます。そしてここまで書いてくださってありがとうございました！！！とってもとっても素敵、感動して涙が出ました……この作品に出会えてよかった。どうか届いて欲しい、本当にありがとう。 (8月24日 2時) (
レス) id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - クリームパンさん» コメントありがとうございます。泣きながらなんて本当に嬉しいです(/ _ ; )番外編もできたのでよければまた見に来てあげてください^^ (2017年10月23日 21時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
クリームパン(プロフ) - コメント失礼します。とても感動しました。もう泣きながら読んでました笑これからも応援しています！ (2017年10月23日 16時) (レス) id: bd1ddc4c18 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 紗智さん» 度々のコメントありがとうございます。皆様のお陰でラストを迎えることが出来て感謝です^^泣いていただけるなんて…嬉しいかぎりです！！また番外編出来ましたら、いらしてください(^-^) (2017年10月22日 5時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
紗智(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました。読みながら泣いてしまいました。また読みます☆ (2017年10月21日 23時) (レス) id: 34ac6a1676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokuma
| 作成日時：2017年10月6日 21時
