藍沢先生に一目惚れしたフェローちゃん

その29 ページ29

カンファの終了を待っていたかのように

ホットラインが鳴り、白石先生、灰谷先生、雪村さんが行った


踏切で おばあさん を助けようとした 男女２人が 巻き込まれた

そんな事故で、

20代女性と80代のおばあさんは助かったが

男性は現場で亡くなった…


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食堂


横峯「さっきの大島さん、これから結婚式だったって……」

「ツライよね…灰谷先生すごく落ち込んでた」

名取「でも大動脈の断裂は120%可能性ないから仕方ない…」

「これから夫婦になろうっていうその日に この事故 はキツイね…たぶん私なら立ち直れないかも」

横峯「私も……」

名取「てか、２人今日化粧濃くない？」

横峯「え……あ！これは〜その、２人で夜ちょっといいとこのレストラン行くから、だから、、その」


よく分からない 嘘 とよく分からない アイコンタクト をされて

あ、私が名取先生と できかけてる とか勘違いされてるのかも

と悟った


そして 横峯先生 の動揺しすぎてる態度に ちょっと笑いそうになる


名取「ふーん。…」

「なに？」


名取先生の視線を感じて名取先生を見ると

勘違いした横峯先生が バツの悪そうな顔をして

横峯「あ、私、白石先生に呼ばれてるんだった！」

と言って走り去っていった



名取「藍沢先生と、どんな関係？」

「は？」

名取「付き合ってたり？」

「それはない。 指導医とフェロー それ以上じゃないから」

名取「へー…」


何かを知ってそうなその目が怖くて

「じゃ、行くね」

と言ってまだ少し残ったトレーを直しに行く


名取先生って鋭かったっけ…

気を付けよー。

あと横峯先生の誤解も解かないと！


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エレベーター


名取「お疲れ様です」

藍沢「おつかれ」

名取「聞いてもいいですか？」

藍沢「なんだ？」

名取「指導医ってなにしてもいいんですか？」

藍沢「？」

名取「いろんな指導してるみたいなんで」

藍沢「…」

名取「俺のものになったらもう手出さないでくださいね？あー別に本気で好きなわけじゃ無いですよ？ただ…」


────藍沢先生 相手 とか ちょっと 燃えるんで




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