その27 ページ27
あれからどのくらい経ったんだろう
少し落ち着いて、藍沢先生から離れると
藍沢先生のスクラブに私の涙の跡が沢山ついていた
「…これ、ごめんなさい…」
藍沢「これくらい、いい」
落ち着いたか?と優しく聞いてくれて
私たちは同じ方向を見て座り直した
「…救わなきゃいけないのに、患者さんの泣き叫ぶ声で手が震えて動かなくて…私は救えませんでした。…藍沢先生の期待に答えたかったのに」
藍沢「あそこにお前だけだったらどうなってた?」
「…患者さんは足を切断しなければいけなくなってたと思います、最悪命も助けられなかったかもしれません」
藍沢先生にもらったカフェオレを開けて一口飲み込む
藍沢「俺は昔、恩師の……腕を切断した。」
「え…?」
藍沢「とても腕のいい医者で…尊敬していた。…切断したことを長い間悩み苦しんだが、命は助けられた。……お前も医者としてまず命を優先しろ。それが俺たちの仕事だ。」
そう言って星が浮かんでいる空を眺めた、藍沢先生は、少し切なそうだった
「私も、藍沢先生みたいな医者になります。…藍沢先生はどんなに厳しい状況でも決して諦めずに命と向き合ってる…私もそんな風になれるように頑張ります」
藍沢「…そうか」
「藍沢先生…?」
藍沢「なんだ?」
「ありがとうございます。スッキリしました。藍沢先生は私のパワーの源ですねー」
と笑うと 藍沢先生も私を見て 笑ってくれた
「あ、藍沢先生が笑った…かっこいい!」
藍沢「…反応に困る事を言うな」
照れてます? と藍沢の頬を触ると
藍沢先生の顔が近づき、唇と唇が重なる
藍沢「照れてるのはお前だろ…戻るぞ」
と勝ち誇ったように言われた。
あ また 逆転 された …
「待って、藍沢先生、ズルイ!」
____________
藍沢先生と山田が…キス してた…
俺の手から、あいつが持ってるメーカーと違うカフェオレが、音を立てて落ちた
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kokuma(プロフ) - まなみさん» 続編決定しました!!移行したのでぜひこれからもよろしくお願いします(^_^) (2017年10月14日 0時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - pooh1992さん» ありがとうございます^^移行したので続編も応援いただけると幸いです(*^^*) (2017年10月14日 0時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - ゆあちさん» 続編移行したのでまたお時間がある時読みに来てください^^ (2017年10月14日 0時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 真奈美さん» リクエストありがとうございます。続編に移行したので、そちらで、書きたいと思います^^ (2017年10月14日 0時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - 続編めっちゃ希望です!!めちゃめちゃニヤニヤしながら読んで楽しませて頂いてます^^これからも読んでいきたいです! (2017年10月13日 22時) (レス) id: 26db465831 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokuma | 作成日時:2017年9月23日 11時