その22 ページ22
「そう？私は刺さったよ。…でもそれだと大変かもね、助けられなかった人いつまでも引きずるのは」
名取先生はなにも答えてくれない
「だから名取先生はそれでいいと思う。医者はドライぐらいが丁度いいのかもね…だから私は名取先生外科医向いてると思う」
名取「なんでこの前から俺の事気にかけんの？」
「なんでだろう…？」
うまく言葉にまとめれなくて 首を傾げ考える
名取「俺の気引きたいわけ？」
私の肩を名取先生がガシッと掴み距離を詰められる
「え、待って。そんなつもりないから」
名取「思わせぶりかよ」
名取先生を押し返す
「なんでそうなるの。私は同期として、名取先生が気になっただけ。これが灰谷先生でも横峯先生でも同じ」
名取「男はお前みたいな距離の掴み方とその表情で勘違いすんだよ。分かんねーの？なに無意識？」
名取先生の両手が私の頬を捉えた
「ほんと、ごめん。そんなつもりない」
と押し返して薬品室を飛び出て、行き先も決めずにただ走った
突然腕を引かれて 少し後ろにいたその人を見て驚く
「あ、いざわ先生…なんで？」
藍沢「携帯忘れて…ホットラインも鳴ってないのに病院内で走るな」
「すいません」
多分今の私は結構ひどい顔をしてると思う
藍沢先生に引かれた腕を解き 来た道を戻ろうとするも
藍沢「なにがあった？」
優しく 甘い その声で足が藍沢先生の方へ向かった
近くにあるイスに座らされる
少し下を、床を見つめながら、薬品室での出来事を話した
「私はただ、名取先生がほっとけなくて…それだけなのに、」
藍沢「なんでほっとけないんだ？」
「…最初はやる気ない名取先生にムカついて、でも意外と名取先生１人で落ち込んだり悩んだりしてるんです。
私、最初は同期嫌いだったんです。でも
藍沢先生達を見てたらチームワークがすごいなって
憧れました
私も先生達みたいなチームを築いて、１人じゃ救えない患者も私たちで救いたいと思ったから」
私の長ったらしい話を藍沢先生は真剣に聞いてくれていた
藍沢「すごいな。お前は立派な救命の医者だ。
俺たちも昔は出来が悪くて最悪なチームだった」
とフェロー時代の話を沢山してくれた
藍沢「お前は俺に似てると思ったが、白石にも似てるな。そのお節介な所が。山田はそのままでいいと思う……ただ名取には気を付けろ」
そう言った藍沢先生は少し目が泳いでいて
「藍沢先生…可愛い」
そういうと藍沢先生は少し困った顔をした
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kokuma(プロフ) - まなみさん» 続編決定しました！！移行したのでぜひこれからもよろしくお願いします(^_^) (2017年10月14日 0時) (
レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - pooh1992さん» ありがとうございます^^移行したので続編も応援いただけると幸いです(*^^*) (2017年10月14日 0時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - ゆあちさん» 続編移行したのでまたお時間がある時読みに来てください^^ (2017年10月14日 0時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 真奈美さん» リクエストありがとうございます。続編に移行したので、そちらで、書きたいと思います^^ (2017年10月14日 0時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - 続編めっちゃ希望です！！めちゃめちゃニヤニヤしながら読んで楽しませて頂いてます^^これからも読んでいきたいです！ (2017年10月13日 22時) (レス) id: 26db465831 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokuma
| 作成日時：2017年9月23日 11時
