赤いリボンをほどいたら

愛しのキラー・クイーン ページ25

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自分勝手で、

わがままで、

自信過剰で、

気まぐれで、


まるで女王様みたいな「彼女」。




これだけなら、どう考えても魅力ゼロの最悪な彼女だ。

惹かれる要素がどこにもない。





だけど不思議なことに、

「彼女」を「藤ヶ谷」に変換するだけで

その女王様はこの世で一番愛おしい存在になる。





自分勝手なのに、

わがままなのに、

自信過剰なのに、

気まぐれなのに、


そのすべてが愛おしくてたまらない。






そして、そんな藤ヶ谷になら何をされてもいいと

本気で思っている俺は




女王様に忠誠を誓った騎士であり、




女王様を崇拝する従順なしもべ。





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