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すすめ!リア充撲滅委員会(4) ページ37

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「おい宮田!!お前どういうつもりだよ!!」

「うぐっ…!」



リア充撲滅委員会の鉄の掟を根幹から揺るがす発言に激昂した二階堂は、宮田の胸ぐらを掴むと鋭い目つきで睨みつけた。

短い金髪の両サイドを大胆に刈り上げた厳つい風貌の二階堂が、アニメオタクの宮田を威嚇する姿はやたらと様になっていたが、今は感心して眺めている場合ではない。



「おいニカ、やめろ!」

「…チッ」



慌てて止めに入った北山が2人を引き離すと、二階堂は悪態をつきながら今度は北山を睨む。

その鋭い視線に怯むことなく睨み返す北山。まさに一触即発。

宮田は乱れた襟元を急いで整えると、諭すような口ぶりで二階堂に語り始めた。



「二階堂先輩の気持ちはわかりますよ。僕も最初は、このチビ裏切るつもりか!?って思いましたから」

「おい、先輩に向かってチビとはなんだ!」

「すいません、ちょっと黙っててください」

「ぐぬぬ…!」

「二階堂先輩、僕からちょっと提案があるんですけど」

「…なんだよ、提案って」



いつになく真剣な宮田の顔つきに、二階堂も思わず身構える。

常にニヤけたような顔をしているお調子者の宮田がこんな表情になる時は、決まっておかしなことを言い出す時だと、二階堂は経験上知っていた。


こいつは一体何を言い出すつもりなのか…

そんな二階堂の不安など意にも介さず、宮田はチラリと北山を一瞥してから、ドヤ顔で言い放った。




「北山先輩のデート、監視しませんか?」

「……は?監視?」

「はい!」

「……俺と宮田で?」

「そうです!」



名案でしょ!?とでも言いたげに、宮田は鼻の穴を膨らませて、興奮気味に二階堂の返事を待った。

だが、そんなことを言われてこの男が黙っているはずがない。



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作者名:いちはら | 作成日時:2016年2月10日 0時

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