検索窓
今日:7 hit、昨日:9 hit、合計:31,301 hit

ページ8

ファミレス、テーブル席。黒ずくめで額の縫い目が目立つ男と単眼の呪霊が向かい合って話をしていた。


「つまり君たちのボスは、今の人間と呪いの立場を逆転させたいと。そういうわけか?」

「少し、違う」


ボス。この男が頭ではなく彼ら呪霊たちの上にナニカがいるようだ。傍若無人で自由で残虐な呪霊を従えるほどのナニカが。男の言葉に指で机を叩き、訂正をする。


「人間は嘘で出来ている。表に出る正の感情や行動には必ず裏がある」

「だが負の感情。憎悪や殺意などは偽りのない真実だ。そこから生まれ落ちた、我々呪いこそ」

「真に純粋な本物の(・・・)”人間”なのだ」

「偽物は、消えて然るべき」


人間とは、何を持って人間というのか。人であるからか。心があるからか。生物の頂点に立っているからか。彼らが本当に欲しいものは、動物のように管理されることなく命を脅かす存在がいることのない人間の地位、そのものだろう。


「…現状、消されるのは君たちだ」

「だから貴様に聞いているのだ。我々はどうすれば呪術師に勝てる?」

「戦争の前に、二つ条件を満たせば勝てるな」


「___五条悟を戦闘不能にし、両面宿儺、虎杖悠仁を仲間に引き込む」


「死んだのであろう?虎杖というガキは」

「さぁ、どうだろうな」







「許可無く見上げるな。不愉快だ」


「小僧」


血が張った床に人間の背骨のようなものが高く設置してあった。牛骨の頭が辺りに散らばって一際積み上げられた上に和服に身を包んだ、両面宿儺の姿があった。そして。


「なら降りてこい。見下してやっからよ」

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ボーダーライン | 作成日時:2021年11月4日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。