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ため息を零して、結局五番の客に自分で急かしに行った店長。室内の温度に首をかしげてこう思う。
「(?、冷房ついてるよな?)」
「お客様、ご注文はお決まりで」
「すか?」
言葉の途中で体が焼け焦げ体の周囲に炎がちらついた。死。それを少し離れた場所で目撃した店員が悲鳴を上げる。
「きゃああああ!!!」
「あまり騒ぎを起こさないでほしいんだがな」
「これでいいだろう」
こんなことを人間が出来る訳がない。勿論、犯人はこの薄ら笑いを浮かべた単眼の呪霊である。
言葉と共に少し指を動かしただけ。死。死。死。死。ただそれだけのことでこのファミレスにいた一般人は一人残らず、焼け死んだ。
「全く、高い店にしなくて良かった」
「儂は宿儺の指、何本分の強さだ?」
その問いに指を広げて答える。この男にとって目の前で他人が死んでも心底どうでもいいのだろう。まぁ、これで怯えていてはこの特級呪霊らと話をすることもできないが。
「甘く見積もって八、九本分ってところか」
「充分」
「獄門彊を儂にくれ!!蒐集に加える」
「その代わり」
「五条悟は、儂が殺す」
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作者名:ボーダーライン | 作成日時:2021年11月4日 16時