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「えっマジィ！？半年前でしょ！？何がどーしたの！？」
「いやぁ、その時から身長だけ15�僂�らい伸びまして。それと、東京に来て環境の変化のストレスでみるみる…」
「ほへぇ〜」
照れ臭そうに頭を掻いて言う小沢の大変身！劇的ビフォーアフターを目の当たりにして釘崎の口から感嘆の声が漏れた。痩せようとは思っていたのだろう。周りの心ない批判もあったのだろう。ぐんぐん伸びる身長と心機一転地元からはかけ離れた都会に身を置いたことで本人さえも予想していなかった未来を手にした。
体重は変わらず身長だけ伸びた結果スリムになった彼女に同じような状態になったとあるオカルト漫画の超マイナーキャラが釘崎の頭を過る。女性としてその驚きと嬉しさを共感して画面を眺めた釘崎の表情が固まった。指を指しながら確かめていてふと指がスワイプしてしまったことで見えた人物。小沢を拡大していて左端に下半身が映っていた人間の全容が表示された男の顔に見覚えがあった。
「虎杖じゃん」
学ランの下にパーカーを着込み、左手に卒業証書を持って右手をズボンのポケットに入れ、カメラを見やる虎杖の姿。中学時代と、東京に来たと小沢は言った。虎杖を知っているのなら、この写真を撮ったなら同じ中学校だったと容易く予想できる。態々卒業式に写真を撮り、写真の小沢は頬を赤らめている様子で、東京で見かけた虎杖と共にいた釘崎に声をかけた理由を唇を尖らせて恥ずかしそうに告げた。
「卒業式の日、勇気を出して一緒に撮ってもらったんです。本当は連絡先とかも聞きたかったけど、私東京越すの決まってたし…」
「でもさっき虎杖君を見かけて、今の私ならもしかしたらなんて…」
「え”っ。優子、それって…＿＿＿つまり、
「はい！！
明確な言葉で言わなくたって瞬時に理解できる。ヒントは幾つも鏤められていて。態々卒業式に写真を撮り、写真の小沢は頬を赤らめている様子で、東京で見かけた虎杖と共にいた釘崎に声をかけた。勇気を出してお願いした。叶うなら連絡先とかも聞きたかった。
それは何故。答えは一つしかない。一度囚われたら安易に逃げ出すことなど不可能。普通なら嫌だと思うような側面ですら魔法をかけられたかのように好意的に受け取ってしまう。どれだけ冷静な人でも理性的ではいられずに感情的になり、都合の良い解釈を導き出す。二度としたくないと思う反面いつまででもしていたいと思う矛盾。それは人を強くさせもするが弱くさせもする。
恋という魔物だ。
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ボーダーライン(プロフ) - セツさん» わぁ、初コメ有難うございます！そんな、全然失礼なんかじゃないです。嬉しいです！コメントがやる気に繋がります。続編のプロローグは黒影にスポット当てようと思ってるのでご注目宜しければ。コイツの”叫ぶ”を書いた時は感情移入して泣きました。続き頑張ります！ (6月12日 22時) (
レス) @page50 id: 6d6b1b008a (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 初コメ失礼します。続編おめでとうございます！続き楽しみにしているので、頑張ってください! (6月12日 21時) (レス) id: a9c1286aea (このIDを非表示/違反報告)
ボーダーライン(プロフ) - そらさん» コメント有難うございます。2ヶ月近く更新してないので大分お待たせしてしまってすみません！完結まで構想練っているのであとは気力次第。ぼちぼちやりますかぁ！（逃げ道を絶つ）紆余曲折あると思いますがこの大長編にお付合い下さい。これでもまだ中盤なの（小声） (2023年3月27日 16時) (レス) id: 6d6b1b008a (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2023年3月27日 0時) (レス) @page2 id: b809f0b9bc (このIDを非表示/違反報告)
ボーダーライン(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！焦ったぁー！！気付かせてくれて本当に感謝！ (2023年1月1日 14時) (レス) id: 6d6b1b008a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ボーダーライン | 作成日時：2023年1月1日 14時
