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「東卍だ」
「...万次郎」
私のいる位置からはみんなの姿は見えない
万次郎達が来てからしばらくして、あたりが騒がしくなって喧嘩が始まったんだと知った
私が、私がもっと強ければ
万次郎の脚を引っ張らなくて済んだ
こうやって、抵抗することもできずに人質に取られるようなこともなかったのに...
「なぁ、なんで女が此処にいんの？」
「... ...っは...灰谷、兄弟」
俯いて、涙が視界を歪ませる中で聞き覚えのない声が聞こえてきた
...灰谷兄弟？
私のすぐそばにいる人が怯えるような声でそう言ったのを聞き逃さなかった
下を向いていた顔を上に向けると、私の目の前には金髪と黒髪の長い髪を三つ編みにした人と
金髪に青いメッシュが入った眼鏡をかけた人が立っていた
「もしかして見物？」
「どう見ても見物って感じじゃないだろ、兄貴」
「それもそうか。で？なんでこんなとこに女のお前がいるの？」
座り込んでいた私の目線に合わせるようにしゃがんだ三つ編みの人に驚きつつも、人質だということを震える声で話した
「...人質ねぇ、卑怯だな」
「兄貴がそれ言うのか？」
「俺でも人質は取らねぇよ」
「...まぁ、無敵のマイキーを確実に倒すなら"弱点"を叩くってのは一理あるな」
この人達は、一虎くん達のチームの人でも東卍人でもない...
一虎くん達のチームだったら私がなんでここにいるのか知ってるはずだし、ここにいる私が逃げ出さないか監視をしてる人もこんなに怯えたような反応はしない
東卍のみんななら、集会にもたまに行ってたし私のことは絶対知ってる
「...あぁ、思い出した。あんた"A"だろ」
「なんで、名前...」
「竜胆知ってんの？」
「マイキーの女って有名だからな」
万次郎と仲が良いってだけでそんなに有名になるのか...
「...助けてやろうか？」
「... ...え」
「おい兄貴、俺達は今日は見物だろ
そんなことしたら俺達も喧嘩になるぞ」
「それもそれで面白くねぇ？」
「...はぁ、今日はダメだ」
「わかったよ...ってことらしいから、やっぱ助けるのなし！ごめんなー」
結局この人達は私がなんで此処にいるのか知りたくて来ただけで、助けようとは思っていなくて
私が彼らとこうして話している間にも喧嘩はどんどん酷くなり、ついには東卍が人数差で押され始めているようだった
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娃莉紗(プロフ) - rabbitpi4522さん» お気に入り登録、コメントありがとうございます！新作の意見もいただけて嬉しいです(´；ω；｀)おもしろいと思っていただけるかわかりませんが、ぜひ読んでいただけると嬉しいです！ (2021年10月24日 19時) (
レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
rabbitpi4522(プロフ) - お気に入り登録してます！新作は�，離泪ぅ�ーを希望してます…！ (2021年10月20日 21時) (レス) @page20 id: d9a13fae8b (このIDを非表示/違反報告)
娃莉紗(プロフ) - そゆさん» ありがとうございます(´；ω；｀)友達申請も嬉しかったです！今後も更新頑張りますので是非楽しみに待っていてください🥰 (2021年9月24日 9時) (レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
そゆ(プロフ) - 娃莉紗さんの素敵な作品のご提供有難うございます🥺一生懸命書いて下さっているのに低評価、とても落ち込みますよね…私は娃莉紗さんの作品がだいすきですし今後も沢山読ませて頂きたいです！勝手で申し訳ないですが楽しみに待たせて頂いてもいいですか…？🥺 (2021年9月23日 22時) (レス) id: 65eb8f729f (このIDを非表示/違反報告)
娃莉紗(プロフ) - ry.MMさん» お気に入り登録していただき本当にありがとうございます！そう言ってくださって嬉しいです、これからも更新頑張ります！ (2021年9月23日 21時) (レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：娃莉紗 | 作成日時：2021年9月21日 22時
