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私は非力だ
こうやって震えてばっかりで、怖がってばっかりで
万次郎やみんなの足を引っ張ってる
「場地くんは...
場地くんはこんなこと望んでねぇよ！」
タケミっちのその声に、私は声がした方へ振り向くと
万次郎がタケミっちを蹴り飛ばしていた
「...っ万次郎、タケミっち」
「死んじまったんだぞ場地くんは！
場地くんが何のために命を張ったと思ってんだよ！」
タケミっちが投げた学ランから、何かが落ちた
涙で視界が滲む中でその落ちたものに視線を向けると、それには見覚えがあった
「...ぁ」
"一人一人がみんなの為に命を張れる
そんなチームにしたい"
"みんなで記念にお守り買おーぜ！"
「...タケミっち
このお守りをどこで...」
万次郎もそれに気づいて、落ちたお守りを拾い上げた
「拾ったんです
集会の時、神社で」
「...神社でって」
"探し物？何か無くしたの？"
"...いや、なんでもねぇ"
「...あの時、それを探して」
圭ちゃん、ずっと持ってたんだ
あの日からずっと、肌身離さず...
「東卍を作ったのは俺じゃない...場地だ
"誰かが傷ついたらみんなで守る"
"一人一人がみんなを守るチームにしたい"
そうやってできたチームだったな」
約束を、ずっと守ってたんだ
たとえ自分が東卍の敵になったとしても
「ごめんな...場地」
みんなが圭ちゃんの思いを知って涙する中で、パトカーのサイレンの音が近づいてきているのが聞こえた
「オレは場地と残る
みんなは行ってくれ」
一虎くんが万次郎に、弱々しい声でそう言ったのを聞き逃さなかった
「俺の起こしたことだ
自分でケジメをつけたい」
「...分かった」
みんなそれぞれ解散して行く中で、一虎くんがまた万次郎に声をかける
「許してくれなんて言えねえ
真一郎くんのことも、場地のことも
一生背負って生きていく」
千冬くんも泣く泣く圭ちゃんを地面に寝かせ、立ち上がる
「...A、立てるか？」
「... ...うん」
万次郎の手を借りて、私はなんとか立つことができた
そのまま手を引かれて廃車場を出て、後ろをチラッと見ると
いつまでも頭を下げ続ける一虎くんの姿が見えた
2005年10月31日
東京卍會150人 対 芭流覇羅300人
東卍の勝利に終わったこの抗争は
死者1名 逮捕者1名を出すこととなった
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娃莉紗(プロフ) - rabbitpi4522さん» お気に入り登録、コメントありがとうございます！新作の意見もいただけて嬉しいです(´；ω；｀)おもしろいと思っていただけるかわかりませんが、ぜひ読んでいただけると嬉しいです！ (2021年10月24日 19時) (
レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
rabbitpi4522(プロフ) - お気に入り登録してます！新作は�，離泪ぅ�ーを希望してます…！ (2021年10月20日 21時) (レス) @page20 id: d9a13fae8b (このIDを非表示/違反報告)
娃莉紗(プロフ) - そゆさん» ありがとうございます(´；ω；｀)友達申請も嬉しかったです！今後も更新頑張りますので是非楽しみに待っていてください🥰 (2021年9月24日 9時) (レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
そゆ(プロフ) - 娃莉紗さんの素敵な作品のご提供有難うございます🥺一生懸命書いて下さっているのに低評価、とても落ち込みますよね…私は娃莉紗さんの作品がだいすきですし今後も沢山読ませて頂きたいです！勝手で申し訳ないですが楽しみに待たせて頂いてもいいですか…？🥺 (2021年9月23日 22時) (レス) id: 65eb8f729f (このIDを非表示/違反報告)
娃莉紗(プロフ) - ry.MMさん» お気に入り登録していただき本当にありがとうございます！そう言ってくださって嬉しいです、これからも更新頑張ります！ (2021年9月23日 21時) (レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：娃莉紗 | 作成日時：2021年9月21日 22時
