よそはよそ、うちはうち (ページ17)

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ジェシー君が帰って来る前に色々と家の事を済ませてテレビを見ていると
ぶるぶると携帯が震えて見るとジェシー君から着信が。

「もしもしAちゃん、今駅に着いたよ」

「ほんと？」

「うん、今からスタッフさんに送って貰うからあと、30分くらいで着くから」

「わかった、じゃ待ってるね」

「うん。ちゃんといい子にして待っててね」

「子供じゃないから大丈夫だもん」

「ははっ、じゃ呼ばれたから行くね」

「ん、気をつけて」

暗くなった画面を見つめて、先にお風呂入ってた方がいいのかも…。そう思って急いでお風呂に入った。

新しい下着をつけて鏡を見るとなんだか急に恥ずかしくなってきた。
ガーターベルトとストッキングは履いてないにしろ…赤い髪で赤い下着…ジェシー君色に包まれているみたいでとてもじゃないけどまともに見れない。
急いで部屋着に着替えてリビングに戻った。

そこから何分か経った頃、ピンポンとインターホンがなった。
モニターを見れば大好きな人が写っていて急いで玄関に向かって鍵を開けた。

ガチャと玄関のドアが開いて少し冷たい風と同時に大好きな匂いとジェシー君が入ってきた。

「Aちゃん、ただいま」

そう言って抱きしめられてキスされる。

「おかえり、ジェシー君」

大好きな人に包まれるのがこれ程までに幸せなのかと改めて感じて胸が熱くなった。

「会いたかった」
「私も。」

ジェシー君が私の首元をくんくんと嗅ぐ。

「Aちゃんいい匂いする～お風呂入ったの？」
「うん、先入っちゃった」
「えー、一緒に入りたかった…って、あれ？髪短くなった？色変えた？？」
「ちょっとね」
「俺と一緒だね」

にこにこしながら私の頭を撫でてくれる。
お揃いだ～なんて嬉しそうにするからやってよかった。

「そうだ、先お風呂入る？私さっき入ったばっかりだから暖かいし」

「うん、そうする」

抱きしめられていた手は解かれて、ジェシーくんは、お風呂にわたしはリビングで上がるのを待った。

「Aちゃーん、上がったよ」

髪をタオルでしゃかしゃか拭いてジェシー君が来た。パーマのせいもあり、濡れた髪はくるくるしていてかわいい。

「乾かす？」

「ん、お願い」

ソファに座って大人しく髪の毛を乾かされているジェシーくんは、まるでおっきい子供みたい。髪が短いから乾かすのにはそれほど時間はかからなくて、あっという間に終わった。

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