よそはよそ、うちはうち (ページ15)

今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:97,451 hit

▼ ページ15

_______

ジェシーくんの居ない１週間が始まった。
平日は仕事だからいつも通り。

珍しく仕事終わりに後輩から一緒にご飯に行きましょうって誘われてたまにはいいかなって思って行ってみたり。(なぜか上司と同期も付いてきた)

ちょっと早く仕事の終わった日は流行りの映画を見てみた。そう言えばジェシー君見たいとか言ってたけど先に見ちゃったな。

週末もプレミアムフライデーなるものに乗っかり同期と後輩と飲みに出かけた。
女同士で飲むと必ずと言っていいほど恋愛の話になる。ほら、今も彼氏さんとはどうなんですか？なんて聞かれたけどジェシー君の職業については秘密にしてるからペラペラ喋るとボロが出そうでぎこちない会話しができなかった。

普段は出来ない事ばかりで少し浮かれて家に帰ると相変わらず静かで。でも、ちゃんとジェシー君は毎日電話をくれたからそれほど寂しくはなかった。
メンバーのみんなとの自撮りもバンバン送ってくるし楽しそうだな～なんて。

今日は金曜日だし、明日は休み。
ジェシー君は日曜日の夜に帰ってくる。

ちょっとだけジェシー君の事驚かせたいかも。そう思って美容室の予約をした。

土曜日、朝から美容室に行って髪を切ってカラーをしてもらった。胸まであった髪の毛を顎のしたら辺まで切ってほんのり赤を入れてもらった。
ジェシー君の髪色に少し似ていていドキドキする。早く会いたい。どんな反応してくれるかな…なんていい歳こいた大人が何してるんだろって同時にため息も出た。

その日の夜、ジェシー君から電話がきた。

「明日帰るからね」

「うん。」

「あー、Aちゃん不足で死んじゃいそう…早くAちゃんにあってギューってしたい～！！」

「ふふっ、私も」

「はぁ、Aちゃんの声聞いたら今すぐ帰りたくなった」

「明日で終わりでしょ？頑張ろう？」

「Aちゃんが言うなら…頑張る。」

「じゃ、明日家で待ってるから気をつけて帰ってきてね」

「うん。

ね、Aちゃん」

急に小さい声になったジェシー君。
なにか、大きな声で言えない事でもあるのか。

「なに？」

「あのさ…帰ったら、

いっぱいえっちしたい」

「…へ？」

間抜けな声が出た。

_