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いつもにこにこ笑っている彼の瞳が、潤んでいる。そんな顔させたいわけじゃないのに。




わたしのほんとの気持ちを言ったらジェシーくんは笑ってくれる?きっと冗談でしょ?っていつもみたいに大笑いしてくれるのかな?





最後まで希望を持てるような自信は持ち合わせてない。






「…ジェシー君は私にとって大事な人だよ。いつだってジェシー君といる時は楽しくて幸せでずっと一緒にいたいって思ってた。」







止まっていたと思ってた涙はいとも簡単に流れ落ちる。






「だけど、ジェシー君にとって私は友達でしかないのに自分の気持ちがどんどん大きくなってて…辛くてあんなこと言って。自分勝手で、ほんといい歳して情けないよね、」





上手く笑えてるかな…彼の顔を見ると涙を流していた、






「ジェシー君…?」





そう言ったと同時に抱きしめられた。







「ごめん、ほんとごめん」



「なんで謝るの?ジェシー君謝るようなことしてないよ?私が勝手に好きになっただけなんだから、」





抱き締める力が強くなる。





「俺…Aちゃんが好きなんだ…なのに全然自信がなくて友達でも一緒に居れるだけでいいと思ってた。Aちゃんの気持ちもなんも考えてなくて、北斗にまで嫉妬して挙句の果てに好きになった人にこんな悲しい事言わせるなんて最低だ俺。」





「そんなことないよ、大丈夫。」





いつもは大きい背中がなんだ小さくて見えて優しく撫でた。








「…Aちゃんが好き。だからずっと一緒にいてください」









ずっと好きだった人からの『好き』がこんなにも胸を締め付けるなんて。








返事が上手く言葉にできなくてジェシー君に分かるようにゆっくりうなずいた。








「もう会わないとか言わない?」






「いわないよ。ずっと一緒にいてくれるんでしょ?」






そう言うと、抱きしめていた手が離れてジェシー君と目が合う。嬉しそうに笑う顔がかわいい。





「ずっと、Aちゃんと一緒にいる」



「嬉しい。ありがとう」



「俺も嬉しいよ。あっ!そうだ、北斗に言わなきゃね」


「北斗怒るかも」


「なんで?」


「色々巻き込んだからね」


「まぁ、そん時はほっとこ」



「そうだね」









それから北斗が私たちの関係を知るのは
1週間後だった。







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彼の居ない1週間→←▼



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おでん(プロフ) - 無機物さん» コメントありがとうございます!嬉しいです(^^) (2019年9月23日 11時) (レス) id: 8c38f05640 (このIDを非表示/違反報告)
無機物 - とても面白いです!! (2019年9月21日 15時) (レス) id: 70d03365e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おでん | 作成日時:2019年5月6日 22時

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