よそはよそ、うちはうち (ページ1)

今日:5 hit、昨日:13 hit、合計:97,452 hit

おはようページ1

______

今日も、一日が始まる。

携帯から鳴るアラームを止めベッドから出る。チラりとベッドを見ると丸まって寝る大きな身体。やっぱり大きなベッド買ってよかった。

同棲する時に2人で買いに行ったクイーンサイズのベッド。狭いと何かと不便だし、ジェシー君の身長も考えて買ったんだけど結局朝になると2人でくっついてるからダブルでも良かったかもなんてたまに思う。

スヤスヤと眠る彼を横目にシャワーを浴びて歯を磨いてドライヤーで髪を乾かし寝室の化粧台でメイクをする。

最近暖かくなってきたから春っぽいアイシャドウをした。メイクも春らしいから服もちょっと淡い色に。髪も巻いて、今日も完璧。そう思ってると

「…ん、なんかきょう、いつもとちがう…」

化粧台の、鏡に写ったボサボサ頭。

『ごめん、起こしちゃった…？』

そう言うと目をゴシゴシ擦るジェシー君。

『今日昼からだよね？まだ寝てていいよ』

今にも瞼が閉まってしまいそうな彼に近づいて頬を撫でればゆっくりと閉じる瞼。

『…いってくるね』

頬に手を添えたまま触れるだけのキス。

このままジェシー君の隣で寝てたいななんて想いを抱きながらもそろそろ出る時間。

頬から手を離そうとしたら、ジェスの大きな手に包まれる。

「Aちゃん…気をつけていってらっしゃい…」

あまりにも、舌っ足らずで笑えてくる。

『うん。気をつけていってくるね』

そう言うとふっと、ジェシー君の手から力が抜けた。

完全に寝ちゃったかな。

最後にもう一度だけキスをして家を出た。

春はもうすぐそこ。

_____