【青】君と暮らすなら【橙】 (ページ9)

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丸山side

丸「付き合って欲しい。」

丸「…そばにおって欲しい」

丸「…結婚したいって初めて思った人やねん。」

何回練習しても本人を目の前にしたら中々言えない。

ソファの上、いつもどおりの景色を眺めながらふと、昨晩のAちゃんとヤスとのやり取りを思い出す。

丸「…仲、ええねんなぁ」

いつからの仲なんやろ。

きっとヤスのことやからそんなに日は経ってなくてもあの感じなんやろうな…

丸「はよ痩せなあかんなぁ…」

ぽっこりしたお腹にそっと手を添える。

…

『もしもーし、丸山さん？』

丸「あーいあい、もしもーし。」

『あ、よかった。お疲れ様です！』

丸「Aちゃんもお疲れ様です～」

今日はお互い家からテレビ通話をしてる。

丸「あれ、引っ越した？」

少し前の家の雰囲気とだいぶ違う。

『…？あ、模様替えした！

家具とか統一しようと思って～、冷蔵庫と机以外はほとんど買い替えたかなぁ』

どうー？なんて部屋を携帯越しに軽く見させてもらう。

大人しくてでも女の子らしいお部屋。

丸「綺麗…白に統一したん？時計とかクッションの赤と黒が強調されててめっちゃええと思う。」

『ほんとー？嬉しいなぁえへへ』

定位置の座椅子に座ったAと目が合って、微笑んだ彼女から逸らされる。

その仕草が、照れた顔が、可愛くて、

この顔を、他の人も知ってるって思うと勝手に嫉妬してしまう。

丸「…好き」

咄嗟に口から出た言葉、

『えへへ、家具選ぶの友達に手伝ってもらったの～！この配置神でしょ？』

なんてテンション上がってる彼女は僕の好きを履き違える。

それでもいい。

僕の気持ちは変わらへんから。

…