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安田side
俺にとって、Aは妹みたいな存在やった。
服の趣味と酒の好みが似てて、何かと気にかけたり、休日を一緒に過ごしたりしてる。
芸能界で誰と仲いいですかって聞かれたら1番にAの名前を出してしまうと思うわ。
そんな中やねんけど、
最近ちょっと忙しすぎるのか、仕事終わりも、休みの日も仕事してるみたいに貼り付けた笑顔を振りまく。
お兄ちゃんでもないのにそういうところを心配してしまう。
だからほんまは誕生日にあげるつもりやった日本酒の詰め合わせを持っていくって言う理由で追いついた。
そこで丸と話してるAを見つける。
あれ、
なんや、丸とおる時はそんな普通に笑えるんやん。
なんや…
なんやろ…………
モヤモヤするなぁ。
お兄ちゃんの真似事してるだけの俺が、
丸みたいに自然に笑わせられる男に勝てるわけないのに…
すっごい悔しい。
自然に笑ってるのは俺の前だけやって、
俺には安心して全部さらけだしてくれてるって、
ずっとそう思ってきたのに…
今日は何でかな、
Aがすごく遠く感じた。
…
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作者名：ゆうか | 作成日時：2020年5月30日 0時
