【青】君と暮らすなら【橙】 (ページ14)

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こうやって、自分のことを話すのはとても怖いけど、

話してみれば案外普通だったりする。

丸「ありがとう、話してくれて。

俺、も…なんか、なんも役に立たんかもしれんけどさ

Aの事、好きやから、なんか、力になりたい。」

『へ？』

思わぬ発言に今度は私が驚く番だった。

丸「……急やけど。」

安「急すぎるやろ」

『急だったね…びっくりしちゃった』

丸「でも、本心やから！なんて言うか…頼って欲しいし…もっと…近くに降りたいなぁって」

『んふふ、丸山さん…顔真っ赤ぁ～』

ー

それからというもの、丸山さんと章ちゃんの交互でお見舞いに来てくれるようになった。

そして

丸「では、Aの退院とお付き合い記念日ということで、かんぱーい」

画面越しに丸山さんはビールを、私はりんごジュースを煽る。

『あー、やっと退院できたー！』

丸「ほんま、長かったなぁ…いつもあんくらいなん？」

『いつもは検査入院とかで1週間かな』

今回はかなり長かった。

丸「退院おめでとう。」

『ありがとう～』

丸「今は免疫下がってるから会われへんしキスも出来へんもんね」

『ごめんね～、ちゃんと元気なったら会いに行くから』

その前に仕事場で会いそうだけど。

丸「…んー、じゃあ名前呼んでくれたらいいよ」

『丸山さん？』

丸「ちゃうやろ？」

呼んでくれへんのー？なんて前のめりになって目を細める。

男前の顔が急に近くなってドキッとする。

『りゅ、、へい』

画面越しに彼氏は満足そうにビールの缶を傾けた。

…