全力少女2

感謝の唄声 ページ26

開演のブザーが鳴り、緞帳が上がっていく


今日は1人やない


大好きなメンバーが居るから……いける！




『Amazing grace．how sweet the sound
That saved a wretch like me．
I once was lost but now am found
Was blind, but now I see＿＿』




音楽以外取り柄なんてなかった


そんな私をここまで導いてくれたんは


家族、エイター、メンバー、そして音楽やった


やからその全ての方々にこの感謝が届きますように……





・




・




・




・




『あーっ、きっつ！』




1部が終了し会場は歓声に包まれとる


そして私は2部のためにスーツにお着替え


このスーツ6年ぶりやね……


着替え終わって舞台袖に行くとみんなが待ってくれてた




錦戸「めっちゃ感動した！！みんな袖で泣いててん」




そう言う亮ちゃんの目にはまだ涙が溜まっとって


それは心の底から感動してくれた証やった




丸山「Aちゃんすごかったぁ！！1発目に泣いたもん！！」


安田「ほんま良かったぁ！！！」


大倉「思い出しただけで泣けてくる！！」


『大袈裟やなぁ…』笑




そう言って泣きながら飛びついてくる3人


メンバーがこうやって言うてくれるのが1番嬉しいねん




村上「大袈裟なことあらへん。それがお前が頑張ってきた証拠や」




後ろからワシャワシャと頭を撫でてくれるヒナちゃん


それが嬉しくって「ヘヘッ」と笑ったらまたどつかれてもうた


そんなヒナちゃんの頬にもうっすらと涙の跡があって


やっぱりあの頃から変わりないねんな、って




横山「良かったで、A」


『目ぇ真っ赤やん』笑


横山「感動したんやもん」


『ありがとう！』


渋谷「………」


『なんか言うてよぉ！！』


渋谷「……なんか、、やっぱお前すごいわ」




シャイな2人は言葉数少ないけど、今も流れてる涙が感動してくれた証拠や


良かった


私の感謝、届いてくれたかな？


ほんまはこんなんじゃ足りへんけど伝えれてよかった




『ありがとう、みんな！』

最高の音→←愛しい子　紫

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