全力少女2 (ページ12)

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好きな声ページ12

亮ちゃんを引き連れて地下のバーカウンターへ

『亮ちゃんってカクテルとか無理そう』

「うん、嫌い」笑

『テキーラとウイスキーとビール』

「ビール」

私が入れるお酒を見つめながら、どこか嬉しそうな亮ちゃん

あの部屋からここに来るまで特に何もなかったんですけど

どうしてそんなに嬉しそうなんですか？

「Aとサシで飲むの初や～」

『えっ、嘘！？』

「前飲んだ時は途中で長瀬くん来たからノーカン」

あぁ、あのどんちゃん騒ぎね……

あの後、マボの兄貴も来て、騒ぎ過ぎて記憶に蓋してたんやった

「すばるくんに弾いてたん？」

『うん。まぁ、半ば強制的やったけど』

私の返答を聞くとカノンを鼻歌で歌い始める

心地良いその声はBGMにはピッタリ

『亮ちゃん…』

「ん？」

『私、亮ちゃんの声、好きやで』

「何やねん、急に！」笑

私は一生、この声に溺れるんやろなぁ

亮ちゃんが退所なんて……

辛いけど、寂しいけど

たとえどんな所にいても8人を応援しつづけます。

この小説も暫くは亮ちゃん、すばるくんが出てくるので

ご理解いただけると幸いです