旧型の性能は大能力者 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:844 hit

３ページ4

Aside

　『いいよ。大通りはあっち。ほら。』

　背中を押してあげると走っていった。

不良「あ？何してんだテメェ」

　『ん？何してんだろうね？』

不良「馬鹿にすんじゃねえ！！」

　いや、ほんと何してんだろうね私。

　『ま、そうカッカすんなって。もしかして糖分取り過ぎ？w』

　私が笑うとガチで怒らせたみたいだった。

不良「まずはお前から痛めつけてやんよ」

　そう言って私めがけて鉄パイプを振り下ろす。

　あーあ。痛めつけられるのはあんたなのに。

　最初の一撃で肩を骨折させて蹲る不良達。
　
　私は跪いてリーダー格の男の顎を掴んで諭す。

　『こちとら伊達に常盤台生やってないの。

　ちゃんと相手のレベルを考えてからうごかないと、痛い目を見るのは自分よ。

　そこんとこ…』

　コツ、と足音がした。

　私は顎を離し、振り返る。

　こんなとこを誰かに見られたら大変大変。

そう考えていた頭に飛び込んできたのは白い髪に赤い目。

学園都市第一位、一方通行だった。