検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:213,531 hit

まさかの ページ22

その日のお風呂上がり。





ゆっくりお湯に浸かって暖まったはずなのに、何故か少し寒く感じる。









坂「A?どうかした?」






「ん……ちょっと寒くて。」







坂「大丈夫?風邪かな?」








そう言って、ベッドに潜り込む私に布団を被せてその場を離れようとするまぁくん。






その手を咄嗟に掴む。









「ここに、いてほしいの。」







坂「え………?」






「あの、今までみんなここで寝てて、だから、その………寂しくてっ……」








坂「そっか、うん、わかった。」









まぁくんはまた耳を真っ赤にしながら、そっと隣に来てくれた。






何故か衝動に駆られて、まぁくんにそっと抱きつく。









坂「……ふふっ、おやすみ。」









柔らかい声と、頭に触れる手の優しさに安心して、私はすぐに眠りに落ちた。









翌朝。









坂「………っ、Aっ、」









まぁくんの声で目が覚める。









坂「アラーム鳴ってたよ、起きなくて大丈夫?」







「うそ……起きなきゃ…………」









重い身体を無理矢理起こすと。









坂「危なっ………!!」









私の身体が大きくよろめく。








その瞬間、まぁくんの腕に抱き止められる。









坂「お前………」









いきなりぺちっとおでこを触られる。









坂「やっぱり………熱あるよ、A。」









「やだ、仕事あるのに………」









無理矢理ベッドに連れ戻され、熱を測ると。









坂「39.2℃!?」










さすがに出勤を諦めて、上司に電話をかける。









上司「そっかぁ、工藤ちゃんずっと働き詰めだったもんね。





ちゃんと病院行って診てもらうんだよ?





何にせよ、今週1週間休みをあげるから。




しっかり治してきてね?」









優しい上司をもったなぁと思った瞬間だった。









坂「休める?」








「うん、今週は休めって言われちゃった。」







坂「そっか。





とりあえず病院行くから、出れる準備してて?」









車取ってくる、と出ていくまぁくんの姿が、とても頼もしく見えた。

インフルエンザ→←オムライス



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (411 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
692人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆかちょ(プロフ) - 坂本くんの続きは更新はされていないですよね?続きを楽しみにしています!頑張ってください(^^) (2018年10月1日 2時) (レス) id: 7c1873dff6 (このIDを非表示/違反報告)
細めの王子 - もうずっと悶えてます!!更新頑張ってください (2018年5月2日 15時) (レス) id: 743b1a35c6 (このIDを非表示/違反報告)
Kaedem1127(プロフ) - まだ続いてますよね?!更新おねがいします! (2018年4月9日 13時) (レス) id: 61783b8fd9 (このIDを非表示/違反報告)
フェロモン(プロフ) - 完結となっていますが坂本くんの続きと岡田くんのお話が気になって仕方ありません 更新してほしいです (2018年2月3日 20時) (携帯から) (レス) id: 323e5fefb1 (このIDを非表示/違反報告)
にのりん(プロフ) - この話を読んでて、キュンキュンしました。完結が楽しみです!更新頑張ってください!! (2016年8月20日 17時) (レス) id: 0f924e8161 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とまと缶。 | 作成日時:2016年3月9日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。