検索窓
今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:213,533 hit

モリタさん ページ1

少し寒さを感じ、ベッドから起き上がる。



カーテンを開けると、外は真っ白だった。







「時期外れ…………」







2月16日、日曜日。



少し遅めの雪に、心がざわつく。




身支度を整え、部屋をあったかくしておく。



この雪の中、次のレンタル彼氏がやってくるのだ。









待つこと数十分。









ぴーんぽーん







静寂を破るインターホン。




ドアを開けると、今までの3人とは全く違うタイプの男の人。



冊子を差し出しながら、寒そうに口を開く。









森「森田剛、です。」




「工藤Aです、1週間よろしくお願いします。」






森田さんは、小さくぺこり、と頭を下げる。






さっそく中に入ってもらい、とりあえずお茶を出す。




受け取った冊子を、軽く読んでみる。







『森田剛


1979年2月20日 埼玉県生まれ


口下手ですが、根はすごく優しいです


意外と小心者で、ビビりです


運動神経抜群で、サッカーが得意です


なぜか可愛い物や甘い物が好きです』









「森田さん、同い年ですね!」








健くんに言われたことを思い出す。




そういえば同い年って言ってたな。









森「マジ?なんか……嬉しい?うん。」








少し照れたように言う森田さん。







森「あ、てか剛でいいよ?同い年なんだし、タメで。」




「じゃあ、剛くん。」




森「ん。」







剛くんは満足げに頷く。







「じゃあ、私のことも、Aでいいよ?」






えっ………と、なぜかフリーズする剛くん。



そして、小さな声で「A……」と呼んでくれる。



よく見ると、彼の耳は真っ赤だ。







「照れた?」



森「べ、つに……?」






そう言って目を逸らす剛くん。



素直じゃないなぁ(笑)








明るい色の髪の毛、細い眉、ピアス、鋭い目つき。



一見すると怖そうな彼。



でも違うのだということに、直感的に気付いていたのかもしれない。

隼人→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (411 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
692人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆかちょ(プロフ) - 坂本くんの続きは更新はされていないですよね?続きを楽しみにしています!頑張ってください(^^) (2018年10月1日 2時) (レス) id: 7c1873dff6 (このIDを非表示/違反報告)
細めの王子 - もうずっと悶えてます!!更新頑張ってください (2018年5月2日 15時) (レス) id: 743b1a35c6 (このIDを非表示/違反報告)
Kaedem1127(プロフ) - まだ続いてますよね?!更新おねがいします! (2018年4月9日 13時) (レス) id: 61783b8fd9 (このIDを非表示/違反報告)
フェロモン(プロフ) - 完結となっていますが坂本くんの続きと岡田くんのお話が気になって仕方ありません 更新してほしいです (2018年2月3日 20時) (携帯から) (レス) id: 323e5fefb1 (このIDを非表示/違反報告)
にのりん(プロフ) - この話を読んでて、キュンキュンしました。完結が楽しみです!更新頑張ってください!! (2016年8月20日 17時) (レス) id: 0f924e8161 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とまと缶。 | 作成日時:2016年3月9日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。