暗殺集団組織「SixTONES」 (ページ20)

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side北斗

優吾様？とかいう人に連れられてなんかすごいところに連れてこられた。
お城みたいな場所。

「ここはどこ？」

優吾様？「ああ、ここは俺の家。」

「まじか...」

なんかすっごいドアが開いて、玄関？エントランス？みたいなところに使用人的な人たちがずらっと並んでた。

「「「おかえりなさいませ。優吾様。」」」

優吾様？「ただいま。」

すっげぇ...
こんなのドラマとかでしかみたことねーよ。

優吾様？「あっそうだ。俺、まだ北斗に自己紹介してなかったね？」

「う、うん。」

優吾様？「すっかり忘れてたよ。じゃあ改めて。俺は高地優吾。中3だから北斗の2個上だね。ここにいる使用人たちはみんな優吾様って呼ぶけど、高地でいいよ。そっちの方が呼びやすいだろうし。」

「高地...」

高「うん。それでいいよ。」

高地はそう言って笑った。
高地の笑顔はとてもキラキラしてた。

あ、俺も自己紹介しないと。

「あ、俺の名前は...」

高「あ、大丈夫！北斗のことはある程度知ってるから！」

「えっ...」

なんで...？
なんで俺のこと知ってるの？

高「ふふっ。めっちゃ驚いてるね。いや、実はだけど北斗のお母さんと知り合いなんだよね。」

「そう...なんだ...。」

あ、やばい。
お母さんのこと思い出したら泣きそうになってきた。

でも高地の前で泣きづらいな...
そう思ってたら

高「北斗、泣いていいよ。」

高「君は無理しすぎだ。いろんな感情を心に閉じ込めて、気づかないふりをしている。このままじゃ北斗は壊れちゃうよ。」

高地はそう言って俺を抱きしめて頭を撫でてくれた。

誰かの温もりを感じるのが久しぶりな気がして、高地の胸の中でもう涙は枯れちゃったんじゃないかっていうぐらい泣いた。

俺が泣いてる最中にチラッと高地の顔を見ると、高地も泣いてた。

ああ、この人は優しい人なんだ。
そう思ったらさらに涙が出てきた。