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部活も終わり兄さんと一緒に家へ帰る。


あれからAとは話してない…
と言うより僕が避けてた。






有「今日Aと話したぞ」

無『そうなんだ。変わってたでしょ』

僕がそう言うと兄さんは、少し考えて



有「でも結構昔のままだろ?
ほら、笑った顔とか明るいとこ」

と言った。


確かに、笑った顔は面影はあると思う。
それに明るい所も昔からそうだった。


だけど…
あんなに皆にヘラヘラしてた?
あんなにチャラチャラしてた?

僕達だけに見せてたあの笑顔は?
あんなに派手に化粧しなくたって
昔から可愛かったでしょ?


ドロドロとした感情が溢れ出て止まらない。



無『昔の方が良かった』

有「まーな」

無『昔は可愛かった』

有「今も(・・)だろ」

無『………そんな事言ってると彼女に怒られるよ』

有「俺は彼女一筋だから。お前もそうじゃん」

と僕を見て笑う。







無『髪も嫌、ピアスも嫌。』

有「お洒落なんだろ」

無『胸元開けすぎ、誰に見せてるの』

有「あー…お前にじゃね?」

無『それなら僕だけで良いでしょ』

有「……嫉妬が凄い」



そう言って二人で笑う。



本当は今も昔も変わってないって分かってるんだ。
だけど、久しぶりに会ったAが
余りにも僕の想像と違って受け入れがたい。


…唯、それだけ。





家に着いてリビングへ行くと
母さんが“Aちゃんとは会えた?”と
嬉しそうに言った。



無『知ってたの?』

母「引越しが終わって挨拶に来てくれたわよ?
昔から可愛かったけど、美人でお洒落さんに
なってたわね〜!」

と嬉しそうにしていた。


…やっぱり、あの家に引っ越して来たのは
Aだったんだ。


母「でも、あなた達には学校で驚かせたいから
秘密にして欲しいって言われてたから
黙ってたの、ごめんなさいね〜」


有「Aが言いそうな事だな」


と僕達は目を合わせた。



Aとこれから上手くやって行けるだろうか。


目の前にしたら
どうしても冷たくしてしまいそうで怖い。


見た目が変わってもAはAだと
自身に言い聞かせるしかなかった。

▽→←作者より



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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 , 時透有一郎   
作品ジャンル:恋愛
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優衣 - 無一郎冷たかったのに、急に甘々になった❗これからどう展開していくのかすごく楽しみです✨ (8月17日 11時) (レス) @page12 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
結紫(ユウシ)(プロフ) - さきさん» コメントありがとうございます!キャーキャーってなって貰えてますか?!←もうすぐ終盤戦なのでもう少しお付き合い下さい(土下座) (8月12日 14時) (レス) id: abeb0036cf (このIDを非表示/違反報告)
さき - きゃーきゃー(*ノェノ)キャー♡ってなりながら読んでました🤭 (8月11日 15時) (レス) @page10 id: 4bc5cbb13a (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 結紫(ユウシ)さん» 軽い人みたいなイメージで頑張って読みます❗ (8月9日 20時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
結紫(ユウシ)(プロフ) - 諸刃さん» ゆっくり更新ですが頑張って書いて行きます!コメントありがとうございました‪( ; ; )‬♡ (8月9日 17時) (レス) id: abeb0036cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結紫(ユウシ) | 作者ホームページ:http://lyze.jp/aksxxx/  
作成日時:2023年8月3日 18時

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