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依存性㉛ ページ4

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途中まで二人と一緒に行き
私は霞柱様の所へ行く為に二人と分かれた。


……久しぶりの霞柱様の御屋敷。


なんだか緊張する。


A「こんにちはー!」

何度か玄関先で声を掛けたが反応がない。

任務に出向いているのだろうか。


裏に回ってみようかな…


辺りを見回しながら歩いて行くと
縁側で横になる霞柱様を見付けた。

ゆっくり近付き顔を覗き込むと
スースーと寝息を立ててる霞柱様の寝顔。


何これ、なにかのご褒美なのかもしれない…。


睫毛長いな……
こうして見ると、普段は年下とは思えない程
大人びて見える彼も幼く見える。

綺麗な顔だなぁ。
剣を握って2ヶ月で柱になったとは
とても思えない…。


じーっと見つめていると
パチっと目が開いて、睨まれた。


時『……何?』


ふ、不機嫌だ……!!


A「あ…っ、その…おはようございます!!」

咄嗟に大きな声で挨拶をすると

“うるさい”と一喝されてしまった。


時『僕に何か用事でもあるの?
昼寝を邪魔するくらい重要な用事なんだよね』


A「え、と…継子にして下さい!!
それが駄目なら稽古付けて下さい!!!」

そう言って頭を下げると、何かを思い出した様に

時『……あ、君…毎日お願いに来る人だ』



と私を指さした。


時『ここ最近、なにかいつもと違うと思ったら
君が来てなかったんだね。
鬱陶しいくらい、いつも邪魔しに来るのに』


その言い方酷くないですか?!


とは言えず。

A「少し蝶屋敷で休養してまして…」


と言うと“怪我でもしたの?”と珍しく
会話を繋いでくださった。


A「いえ!ちょっと鍛錬で色々ありまして…」


“ふーん”とだけ言うと、じっと私の顔を見た。


少しの間無言が続き、その間に耐えられなくなった
私が口を開こうとした瞬間

時『で、君は何しに来たんだっけ…』


と首を傾げる霞柱様…


A「継子にしてもらいにです!!」


時『あぁ、そうだったね。断る、めんどくさいし』


そう言ってまたゴロンっと横になった。


A「そこを何とか……!!」


時『何度も同じ事を言わせないでくれる?』


と反対側に寝返りをうった。



………………今日も駄目か。



A「……また明日、お願いに参ります」


それだけ言い残して私は霞柱様の御屋敷を後にした。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 ,   
作品ジャンル:恋愛
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のの - アニメ見てまた無一郎くんかっこいいなーって思って読み始めたんですけど、ほんとにストーリー好きすぎて、更新楽しみにしてます‼︎2人が結ばれるのが待ち遠しいです (5月6日 11時) (レス) @page32 id: 673a51e041 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 無一郎、そのモヤモヤする気持ちは嫉妬だよ✨もう絶対夢主ちゃんの事好きだよね〜🎵 (9月19日 15時) (レス) @page28 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
結紫(ユウシ)(プロフ) - 優衣さん» 優衣さんいつもコメントありがとうございます♡早く自分の気持ちに気付いて欲しいですよね😌笑 (9月7日 8時) (レス) id: 7ba5cee918 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - もしかして無一郎、夢主ちゃんの事好きになりかけているのでは✨続きが楽しみです❗ (9月6日 18時) (レス) @page27 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
結紫(ユウシ)(プロフ) - さくらさん» 伏線回収に頭を悩ませる作者です😌笑のんびりですが更新頑張るのでまた遊びに来て下さいね🥺💕 (9月6日 15時) (レス) @page27 id: 7ba5cee918 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結紫(ユウシ) | 作者ホームページ:http://lyze.jp/aksxxx/  
作成日時:2023年8月5日 17時

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