続 : ソノ恋依存性ニ注意セヨ。[時透無一郎]

依存性㊵ ページ15

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任務で二日、身体の限界で一日寝込み合わせて三日
霞柱様の御屋敷に出向いてない。


A「また忘れられてるだろうな…」

そう思いながらも
通い慣れた道を今日もお鍋を持って歩く。


……なんだか通い妻みたいで嬉しい！


そんな事を思っていると


『変な顔だね』


目の前に霞柱様が現れた。


A「うわ…っ！！か、霞柱様…っ？！？」


時『何？妖怪でも現れた様な顔しないでくれる？』


無表情のままそう言う霞柱様を見て
一瞬、妖怪：冷酷無表情と言いそうになる。


A「も、もももも申し訳ありません…！」


時『それよりも僕お腹空いたから早くしてよ』


私の持ってるお鍋を指差しながら言う。


…あれ？いつから食いしん坊キャラに
なっちゃったんですか？と思いつつ
流石に、もう昼時だからお腹も空くよね…と
納得した。


って…私の事覚えてくれてる…？


A「霞柱様…私の事忘れてないんですか？」


時『え？ご飯運んで来る人でしょ？』


とやっぱり無表情で酷い事を言う。


A「ちが…っくはないですが…
稽古の事忘れてないですよね？！？！」

時『稽古？…なんの事？』


こてんっと首を傾げるこの可愛い生き物を
どうにかして欲しいと切に願った。


A「ご飯を作る代わりに稽古を見て下さる約束です！」


時『そんな事、僕言ったっけ？』



これから何度もこのやり取りを
せねばならないのかと思うと、少し落ち込む。


A「先日は任務に出向かれる様でしたので
素振りと打ち込みをしていました！」


あっと思い出した様に


時『あの数の打ち込み台を壊れるまで
打ち込みしてた、お馬鹿さんだ』

と指さされる。



人に指をさしては、いけません！
そして可愛く言ってもお馬鹿さんも傷付きます！

と心の中で叫びながら

反対に、覚えてくれている事に感動した。


A「あはは…」



時『なら、今日は手合わせしてあげるよ』



A「え？」



時『何？稽古付けるんでしょ？』



突然言われた、その言葉に開いた口が塞がらない。



どうか生きて帰れますように。

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