続 : ソノ恋依存性ニ注意セヨ。[時透無一郎]

依存性㊴ ページ14

無一郎side



次の日、任務から戻ると静まり返ったいつもの屋敷…






時『眠い…』






ふと、机を見ると紙切れが置いてあった。



その紙を手に取ると





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霞柱様
任務お疲れ様でした。
素振り及び打ち込み台壊れるまで
打ち込みし続けました。
私も任務がありますので、また伺います。
春野A

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丁寧な字で書かれた文



時『……なんの事だっけ…』



なんだか、大事な事？をまた忘れてる…



庭に目をやると、隅の方に壊れた打ち込み台が
数台避けてあるのが分かった。



時『………』




バサバサと僕の横に降りて来た銀子に



時『僕、任務の前に女の人と会って……
……あ、ふろふき大根の人だ…
でも、なんであのひと打ち込み台壊してるんだっけ…？』




銀「貴方ガ稽古ヲ付ケテアゲタノヨ！
任務ダカラ打チ込ミ台ガ壊レルマデ
打チ込ミ稽古ヲスル様ニ無一郎ガ言ッタワ！
(全クアノ人間ノ雌、諦メガ悪イワネ！！)」



時『そうなんだ…』



まさか本当に壊れるまで打ち込みするなんて
思ってもなかった。

しかも一日であの数を壊すなんて
どんだけ打ち込みしたんだろう。





時『眠らずにやり続けた…？』




いや、そんな事はいくら馬鹿でもやらない。




だけど、もしもそうなら……














時『正真正銘の馬鹿なのかも』




と本気で思った。





･････


その頃任務に向かうAは



A「ひっくしゅん！！」


静(せい)「何ダA風邪カ？
眠ラズニ鍛錬ナドスルカラダ！！」


鎹鴉の静からそう言われ


A「きっと霞柱様から噂されてるだけだよ」


静「馬鹿ダト言ワレテルゾ！」


A「静、それは酷い」


だけど、眠らずに一心に打ち込みし続け
もう身体はバキバキのボロボロ。


本当は身体を休めたい所だけど任務優先


A「流石に一日で壊すのは無理したよ」


静「当タリ前ダ！モット身体ヲ大事ニシロ！」

そう言って私の頭を突く。



だって、霞柱様に認めてもらいたいもん。

“言ったことも出来ないの？”とか言われて
呆れられたくない。


だからこれくらいの無理は無理じゃない。









静「着イタゾ！今回モ気ヲ抜クナヨ」



A「よーし、任務頑張るか！」


陽が落ちる前まで仮眠したのは言うまでもない。

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