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弁「先に言っておくと、桐野瑠香さんと話すことができるのは、桐野瑠那さんのみとなります。なので、端に立って話を聞いているだけにしてください」
向「なんや、めっちゃ惨めな気分やわ」
深「まあ無理言って全員入らさせて貰ってるからな、、、」
阿「普通に考えて警察署に逆らうなんてとんでもないことだからね、、、」
こうして、権力のありがたみを感じながら、桐野姉妹の面会が始まった。
瑠那「、、、久しぶり、ですね」
瑠香「、、そうね」
瑠那「留置所はどうですか」
瑠香「つまらなくて仕方がないわ。まあ、子供の時よりはましだけど」
瑠那「っ!、、、そうですか、、、」
2人の姉妹とは思えない雰囲気に、心が痛くなる。瑠那さんなんか、敬語になってるし。
瑠香「、、、あんたは?」
瑠那「、、、私は、、
ーとても充実しています」
瑠香「はあ?姉を差し置いて充実しています?ふざけんじゃないわよ。こっちはどんだけひどい目に遭ったかっつーの!」
瑠那「!すみません、、、」
阿「これは、、俺たちかなり辛い立ち位置だね、、、」
阿部ちゃんの言う通り、私たちはこの2人の会話に口を挟むことさえできない。ただ、両親の影響や病気で苦しんでいる姉と、それを今も引きずって姉の言動や行動に従うことしかできない妹を見ることしかー
瑠那「、、、でも、姉さんには感謝しています」
瑠香「は?あんたなに言って、、、」
瑠那「、、、この方達と出会ってくれたからです」
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作者名:ハロハロ | 作成日時:2024年2月12日 18時