story33 ページ35
岩「何で､、、」
阿「それは瑠那さんの口から聞いた方がいいんじゃないかな」
阿部ちゃんの言葉に、皆が瑠那さんを注目した。
瑠那「､、、私たちの親は、とても聡明だったんです。だから、私たちも幼少期から勉強をさせられました。私は記憶力が人より優れていたから良かった。でも、姉はそううまく行かなくて､、、そこで、両親は姉に塾や英会話教室などにたくさん行かせました。本当は嫌だったんだと思います。なのに、姉は全然大丈夫だよって､、、とても優しい人だったから､、、」
『､、、』
私は正直信じられなかった。あんな狂ってる女が、両親を満足させるために感情を押し殺して言うとおりにしていたなんて､、、
深「そんなに優しかったのに、何で､、、」
瑠那「､、、そこで我慢したのが悪かったんです。まだ小学校に入ったばかりなのにも関わらず、夜遅くまで勉強をさせられて､、、そのストレスで、姉は自律神経失調症になってしまったんです」
一同「､、、？」
阿「自律神経のバランスが崩れることで発症する病気だね。症状は分からないけど､、、」
瑠那「腹痛、めまい、吐き気､、、精神的症状だと、訳もなく憂鬱な気分になってしまったり、過度にイライラしてしまったりすることもあります」
『！！』
目「それであんな性格だったのか､、、」
瑠那「でも、両親は自分達のせいで姉を壊してしまったという罪悪感に苛まれて、13年前に、自ら命を､、、」
『あ、、、すみません、辛いことをお話しさせてしまって､、、』
瑠那「いえ、大丈夫ですよ」
笑顔でそう言う瑠那さんを見ていると、もしかしたら小さい頃瑠那さんはもっとやんちゃな人だったんじゃないかと思う。性格が変わってしまった姉を見て、前の姉を模した人格を自分の中に造り上げたんじゃないかって。そうだとしたら、ものすごく､、、残酷な話だ。
目「､、、なら、直接話しましょう」
瑠那「え、、、？」
目「俺も瑠香さんにもう一度会って話したい」
『私も､、、謝りたい』
『それに、瑠那さんだって、話したいことがあるんじゃないんですか？』
瑠那「！！」
深「よし、行くか！」
渡「しゃーねーなー､、、」
宮「まあ姫の望みには誰も逆らえないよ」
佐「逆らえないw」
ラ「めめとAちゃんのためだしね！」
岩「断る理由ないっしょ」
向「めめとAちゃんと瑠那さんの救出大作戦や！」
阿「もうちょっといい名前無かった？w」
瑠那「､、、良かった、あなた方に出会えて」
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作者名：ハロハロ | 作成日時：2024年2月12日 18時
