計 画 的 犯 行 。【天童覚】

犯行 5 ページ6

…直接話すのは、初めてだ。



心臓の音がうるさい。








『あ…はい、だいぶ慣れてきました


えっと………』









……………あるぇ？？


そういえば、









名前、知らない！！！！？






何で？自己紹介はされたはず…………









……………そうだ。









あの時、この人が居るのに驚きすぎて


何も頭に入って来なかったんだった。(死んだ目





しゃーない、聞くしかないか…………





『…あの、誰さん、でしたっけ？』



天「まじか」







当然そうなるよな。




何回も試合中とかチーム内で呼び合ってたのに。








天「えっとね、俺は天童覚。

んであいつが牛島若利」







天童さんは、自分以外のチームメイトの紹介もしてくれた。




私がみんなの名前覚えてないって察したのだろうか。





すごくよく気がつく人だなぁ……。





天「覚えた？」



『はい頭に叩き込みました』





あなたの名を。







天童さんは、何故かクスッと笑った後、








天「Aちゃんってさ、面白いよね」




『そうですか？ いや、特にそんなことは……

…って、』





…今、






Aちゃんと！？




慣れない呼び名に、すこし恥ずかしくなる。





その反応にも、天童さんは少し笑った。








天「……そうだ、ずっと気になってた事があるんだけど」




大きな目で、じっと見つめられる。





『………え』





…何。





鼓動がどんどん速くなっていくのがわかる。

目を逸らせない。









天「……あのさ」


『はイ↑』←声裏返った









天「…………俺がっつり聞いちゃったんだけどさ、
仮入部のときの"こんちくわ"ってどういう」

『ぎゃあああああああああ忘れてください！！！！』







っていうかあんた、あの時思いっきり吹き出してたでしょーが！！！









私の憧れていた人は、




けっこう陽気な人だったようです

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