二度目の人生ってどう？ ページ17
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高校の卒業式が終わると本当はないはずの花束と卒業アルバムを持ってきたふっかと阿部ちゃん。
ふたりで花束を買って、ふたりでアルバムを作ったんだって。俺も持ってる三人で撮りすぎた写真がたくさん現像されて貼り付けてあった。
阿部ちゃんは大学に進学するって言ってた。「お前は？」「家買う。んで一生ゲームして暮らす。」なんて冗談だと思ってたのに、
「佐久間、明日引越しな？」「ハ？」テレビから聞こえてくるgame overのメロディーが馬鹿にしてくるようだった。
そしてこのアパートに俺とふっかはやってきた。ふっかのじいちゃんの友だちが大家をやってたらしいけどボロボロで入居者がいないから引退するって聞いたんだって。
ここって外装はボロボロなのに、内装は綺麗でしょ？実は、ふっかがバイトして貯めてた金全部はたいてリフォームしたんだぜ？
外装までは足りなかったらしい。けどそのおかげでここに入居したいってやつは全然現れなかった。俺は一人の空間で好きなものに囲まれて初めて幸せってこういうことなんだって思った。
飯を食うのも忘れて何度か病院に運ばれることがあったけど、注射とか点滴って嫌いなんだよな。
あの日を思い出すんだ。
「死にかけたら部屋の外に出ろ」病院の帰りにふっかにそう言われた。、コイツいつから煙草なんて吸ってたんだ？
それから三日に1回、ふっかが訪ねてきて飯に誘ってくれるようになった。相変わらず俺は一人じゃ外に出られないから。
俺はふっかのおかげで引きこもりのくせに知り合いは増えていった。
めめとラウールが越してきたのはちょうど一年前。施設を出てきたけど行くところがないって言ってた。似てねえ兄弟だなって初めは思ってた。違ったけど。
ふっかは二人を1階に住まわせた。まだ学生だから遅刻したらやべぇだろ、とか言って。本当は俺を気遣ってのことだってさすがに気づいたわ。
Aが隣に越してきたのは正直怖かった。けど、Aは俺のことを見ても目が変わらなかった。
あとからふっかに聞いたんだ。「阿部ちゃんが紹介してきたやつだから大丈夫だ」って。
…てか、俺って実はこんなにお喋りだったんだね、
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「およよ？ A…なんで、泣いてる？」
佐久間さんは戸惑いながら私の顔を覗き込む
『佐久間さんは、やっぱりめちゃめちゃかっこいいですね』
ごめんなさいとありがとうの意味を勝手に込めて私から抱きしめた。
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Emma(プロフ) - 星10じゃ足りない！評価ボタンってなんで連打出来ないの？と思うくらい素敵な作品でした…。完結､続編おめでとうございます。何度読んでも興味深く素敵な作品だと思います｡改めまして､ひとまず､お疲れ様でした｡ (2020年9月7日 11時) (
レス) id: fe7283b053 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまそ - 読んでいてすごく楽しかったです。どんどん続きが読みたくなって完結してしまった時は楽しみが一つ無くなってしまった、と寂しくなりました。また番外編や続編が読めたら嬉しいです。他の作品も更新楽しみにしております。 (2020年8月2日 8時) (レス) id: f5b8401e26 (このIDを非表示/違反報告)
ばやし - 読みやすく引き込まれる作品は久々でした。これからも繰り返し読ませていただきます。続編見れたらな、、、と密かに願っております。 (2020年7月6日 11時) (レス) id: e0a81c1a31 (このIDを非表示/違反報告)
べぺ(プロフ) - 読むのがちょー楽しかったです。また繰り返し読みたいと思います。完結おめでとうございます！お疲れ様でした。 (2020年6月1日 20時) (レス) id: fc36e1dc04 (このIDを非表示/違反報告)
aichon(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新されるのを楽しみにして読んでました！読みやすく引き込まれる作品をありがとうございました！次作も楽しみしております (2020年6月1日 19時) (レス) id: 48be932e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴
| 作成日時：2020年5月10日 17時
