無自覚モテ男、目黒くん ページ5
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特にやることもなくスマホをいじってるときだった。ディスプレイには17:30と時刻が映し出されている。
急にキャピキャピとした女の子の声で部屋の中が、包まれたのだ。
何事？と思いそっと扉を開け外を覗くとびっくりするくらい女の子たちの長蛇の列が出来ている
へ！？まさか入居希望者？ここってそんなに人気なアパートだったの！？さっきオンボロなんて思って申し訳ないな…と心の中で謝っていると
「もう！だからめめはオレのだって言ってるでしょ！毎日来られても困るよ！」とラウールくんの声が聞こえる
あら…長蛇の列を作っていたのは深澤さんの部屋の前ではなくて目黒くんの部屋の前か。
『人気者なんだね？』
「…ああ、Aさんか」
二階から一階を見下ろして目黒くんに声を掛けたのは女の子たちの列が綺麗に途切れたときだった
目黒くんはげっそりとした顔で苦笑いを浮かべる
『いつもこんななの？』
「まあ…」
『へえすごいね！』
「困るんスよね…貰っても捨てられないから」
と言う目黒くんの部屋の前にはこれでもかってくらいに山積みになった手紙やら手作りお菓子
なんか芸能人みたい…
『嬉しくないの？』
「う〜ん…好きな人から貰えるなら嬉しいっスけど」
『…なるほど』
「てか降りて話しません？」
『あ、そうだね』
一階に降りると部屋の前に座り込む目黒くん
「どうぞ」って隣に視線を落とすから少しだけ遠慮したように隣に腰かける
「Aさんは彼氏いるんですか、」
『…別れたばっかりよ』
「へぇ」
さも興味なさそうに返事が返ってくる
「…愛したいってよりも愛されたいんですよね、」
『相手に尽くされたいってこと？』
「まあ、そういう感じ」
『じゃあ今の状況は案外嫌いじゃないんじゃない？』
「ん〜まあそういうことでもないっていうか」
『う〜ん…』
思春期大学生の考え方は私にはちょっと難しい。
多分だけど目黒くんはあんまり自覚ないんだろう、モテてることとか一挙一動が女の子にとってはキュンキュンするとか、
「…そういえば、もう会いました？ 202号室と」
『いや、まだだけど』
「…ラウールも言ってましたけど、気をつけてくださいね？」
『ねえ？そんなに怖い人なの？』
「いや全然怖くないしむしろめちゃめちゃ良い人なんですけどね。…ただ、」
そこまで言いかけて「あ、バイトだ」と思い出したように立ち上がる自由な目黒くん。
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Emma(プロフ) - 星10じゃ足りない！評価ボタンってなんで連打出来ないの？と思うくらい素敵な作品でした…。完結､続編おめでとうございます。何度読んでも興味深く素敵な作品だと思います｡改めまして､ひとまず､お疲れ様でした｡ (2020年9月7日 11時) (
レス) id: fe7283b053 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまそ - 読んでいてすごく楽しかったです。どんどん続きが読みたくなって完結してしまった時は楽しみが一つ無くなってしまった、と寂しくなりました。また番外編や続編が読めたら嬉しいです。他の作品も更新楽しみにしております。 (2020年8月2日 8時) (レス) id: f5b8401e26 (このIDを非表示/違反報告)
ばやし - 読みやすく引き込まれる作品は久々でした。これからも繰り返し読ませていただきます。続編見れたらな、、、と密かに願っております。 (2020年7月6日 11時) (レス) id: e0a81c1a31 (このIDを非表示/違反報告)
べぺ(プロフ) - 読むのがちょー楽しかったです。また繰り返し読みたいと思います。完結おめでとうございます！お疲れ様でした。 (2020年6月1日 20時) (レス) id: fc36e1dc04 (このIDを非表示/違反報告)
aichon(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新されるのを楽しみにして読んでました！読みやすく引き込まれる作品をありがとうございました！次作も楽しみしております (2020年6月1日 19時) (レス) id: 48be932e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴
| 作成日時：2020年5月10日 17時
