触らぬ佐久間に祟りなし？ ページ13
.
夜這い…ではないよね、もう完全に太陽が見えてるもんね？
実際は流れてないのにタラ〜と汗が噴き出しそうなこの状況に、
「ナぁ、A…」
『っ、あの、佐久間さん』
「……俺のこと、嫌いか？」
泣きそうな苦しい顔をするのは、
『……その、嫌いとかじゃ、なくて、』
ズルくないですか？
「俺はヘンテコだから、みんな俺を置いていくんだ」
『え？』
「俺のこと、嫌い？」
『……嫌いだったら、もうとっくに退去してますよ』
「いやさせねぇよ？」
「あははっ 朝っぱらから公然わいせつだねえ」
間仕切り越しに深澤さんと阿部くんが笑う
あ、深澤さんが笑ってる
ふと、不思議だなと思うこの三人
絶対に交わらなさそうなのに、仲良しなんて
「じゃあさくまん家泊まる？」
『ゔっ…ズルいです』
まんまと嵌められた…
なんだこの状況、なんだこの三人、なんだなんだ、
……なんか巻き込まれてる？
.
『…お邪魔します』
夕方過ぎになり隣がドタバタと騒がしくなる。
はァ、そろそろ約束の時間だ…と戸締りを済ませ隣の扉を三回ノックする。
「わあ！いらっしゃい！ここはさくまの嫁たちがいっぱいいるゾ！」
『……ほぅ…凄いですね』
玄関からアニメの女の子たちが所狭しとお出迎えしてくれる。フィギュアだったりポスターだったり、
「さくまの嫁たち可愛いだろ！」
むっふ〜！と満足げにドヤ顔をする佐久間さんが無邪気でまるで子供みたい。
『ふふっ とっても可愛いです。 …この子とか、可愛いなって思います』
「！」
『？ …あの、佐久間さん？』
「…やっぱりAのほうが可愛いナ」
『…あ、ありがとうございます…けど私そんなに可愛くないですよ？ この子たちのほうがじゅうぶん可愛いかと…』
あはは、なんて苦笑いで逃げて佐久間さんも何もなかったかのようにまた嫁(?)の紹介をしてくれる
ぐぅぅ〜 … と佐久間さんの腹の虫が声をあげた頃には外は真っ暗になっていた
『ふふっ 何か作りましょうか？』
「ン、お腹空いた」
『…と言っても、空っぽですね？』
「んにゃ〜」
佐久間さんの部屋に置いてある冷蔵庫は本来の使われ方はされておらず扉を開くとミニフィギュアたちが大量に陳列されていた
『スーパーで簡単に作れる材料買ってきますね』
「…まって、」
『え？』
「……スーパー…俺も行きたい…」
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Emma(プロフ) - 星10じゃ足りない！評価ボタンってなんで連打出来ないの？と思うくらい素敵な作品でした…。完結､続編おめでとうございます。何度読んでも興味深く素敵な作品だと思います｡改めまして､ひとまず､お疲れ様でした｡ (2020年9月7日 11時) (
レス) id: fe7283b053 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまそ - 読んでいてすごく楽しかったです。どんどん続きが読みたくなって完結してしまった時は楽しみが一つ無くなってしまった、と寂しくなりました。また番外編や続編が読めたら嬉しいです。他の作品も更新楽しみにしております。 (2020年8月2日 8時) (レス) id: f5b8401e26 (このIDを非表示/違反報告)
ばやし - 読みやすく引き込まれる作品は久々でした。これからも繰り返し読ませていただきます。続編見れたらな、、、と密かに願っております。 (2020年7月6日 11時) (レス) id: e0a81c1a31 (このIDを非表示/違反報告)
べぺ(プロフ) - 読むのがちょー楽しかったです。また繰り返し読みたいと思います。完結おめでとうございます！お疲れ様でした。 (2020年6月1日 20時) (レス) id: fc36e1dc04 (このIDを非表示/違反報告)
aichon(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新されるのを楽しみにして読んでました！読みやすく引き込まれる作品をありがとうございました！次作も楽しみしております (2020年6月1日 19時) (レス) id: 48be932e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴
| 作成日時：2020年5月10日 17時
