君 の 名 は 希 望 .2

我が家にやって来た！(2014) ページ26

(side YOU)

んんんんんんん！！！久々の我が家！！！

「いやー、久々に家帰ってきたわ」
樹「退院おめでとさん」
「ありがとー」

樹と一緒に。

なんだかんだ意気投合するんだよね、こいつとは。
てことで今日は久々の我が家で久々に樹と食事。

「樹、何食べたい？」
樹「んー、肉」
「アバウト」(笑)

肉って。肉って。肉って。

「から揚げでいっか」
キッチンに立ち、リビングでくつろぐ樹を横目に準備を始める。

下準備を済ませ、いよいよあげるぞ！って時に樹がキッチンへやって来た。

樹「なんか手伝うことある？」
「んー、ないない」
樹「なんかさせろよ」(笑)
「じゃあ静かに座って待ってて。それがお手伝い」(笑)
樹「てめぇ、この野郎」(笑)

悪態をつきながらも、お皿と箸の準備をちゃっかりしてくれる樹は出来る男だわ、と感心する。

「よーし、できた！樹、運ぶの手伝え！！！」
樹「なんだし、その言い方」(笑)

「うっし、食べるか」
樹「いただきまーす！！…うまっ」
「だろー？」

樹「そういや、Aの手料理食べるの久々だわ」
「そう？」
樹「うん、」

美味しい美味しい、といいながら食べてくれる樹。
作って良かったな、と心底思う

樹「Aはさ、まだ乃木坂やめたい、って思う？」
「えー？」

箸を進めながら、樹が聞いてきた。
樹「ほら、この前。病室で言ってたじゃん。あれ、まだ思ってる？」
「…うーん、どうだろう。わたしさ、勉強できないじゃん。大学も行ってないし。特技！っていう特技もないし…この世界辞めたらやっていけない気がするの。就職も出来ないし、悔しいけど、乃木坂46っていうグループで、TVでて、センターやらせてもらえて、番組もやらせてもらえるし…嫌なこともたくさんあるけど、楽しいって思うこともある。なんだかんだで、好きなんだよ、この仕事」

樹「…そっか！よかったよ」
「ごめんね…、ありがと」
樹「俺別になんもしてねえし(笑)ほら、条例破ってねえじゃん、もう」(笑)
「そういや去年まではわたしも条例違反だったからね。よく撮られなかったな」(笑)
樹「安井とは撮られてんのにな」(笑)

樹は心の支え。
こいつと話してると、肩の荷が下りる。
安井くんや、勝利くんとは少し違った意味で、大事な存在なんだ

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