最愛

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TH side


・



マスクだし
ずっと俯いてたから顔はよく見えなかったけど

Aに似てた。



こんなとこに居るわけないけど
すごく似てて
懐かしくて愛おしくて

つい彼女の手をお金と一緒に包んでた。






JK「ヒョンさっき女の人が__

　 ヒョン？...ヴィヒョン！」



TH「わっ、何！？」



勢いよく突然

するっと脇腹にジョングキの手が伸びてきて
持ってたココアを落としそうになる。



JK「さっきのエレベーターですれ違った女の人なんですけど...」



TH「あぁ、コーヒーショップの人だよ。

　 これ頼んだのグキ？」



袋の置いてあるテーブルを指差すと
グキは一目散にコーヒーを袋から出して飲んだ。



TH「なに、そんなに喉乾いてたの？」


その光景がおかしくて笑ってると



JK「違いますよ。頼んだのジミニヒョンじゃないですか？

　 ヒョンがここの美味しいって言ってたしそれに__ 」



またコーヒーをひとくち
ごくっと音を立てて飲んだ後




JK「ジミニヒョン、ここのショップの女の人にゾッコンなんですよ。

　だからさっきの女の人がそうなのかなって。」



ジミニヒョンが好きそうな雰囲気じゃなかったですか？


なんて言いながら
どこからか持ってきたお菓子をぼりぼり食べ始めた。




TH「へー...」



ジミナはあの後__




Aが家を出て行ってから


きっと付き合ってるはずって思ってたけど...




JN「あーっ！！

　 ジョングガ、また僕のお菓子食べてる！！」




色々考えてるところで
ジニヒョンがやって来てグキと騒ぎ始めた。




トイレに行こうと方向転換したら
靴に何かが当たって

視線を落とすと
“coffee shop Forest”のロゴが入ったペンが落ちてた。



これ、あの子の...


何だか少しだけ
変なくしゃみをするあの子が気になって


仕事終わりに店に届けることにした。

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