気づかない君が悪い (ページ5)

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ちょっとした偶然ページ5

家に入って、すぐお風呂に入ってルーティンのようにお酒を飲もうと冷蔵庫を開けたものの、、

『ビールないじゃん！！』

誰も答えてくれない寂しい部屋でひとり叫ぶ。

さっきまで飲んでたのに控えればいいのだろうけど、
お風呂上がりのビールが最高なのを知ってしまってるが故に……

『…買いに行くか』

ルームウェアに軽い上着をきてコンビニに向かう。
夏手前でまだ夜は肌寒い。

そう遠くないコンビニに着くといつものビールと軽いおつまみを物色。目移りしやすくて優柔不断だから簡単には決まらない。

『……悩ましい』

？「何そんなに悩んでるんですか？」

耳元でぼそっと聞いたことのある声がした。
あまりにも急で大袈裟に驚いてしまう。

『っっえっびっくりした！！！』

lk「っ……こっちこそびっくりしたんだけど」

後ろに立ってたのは、スキズのメンバーのリノだった。
彼は私が驚きすぎているところを見て驚いている。

宿舎が近所だと言うのはイエニから聞いていたけど、
そんな簡単にばったりするものなのか…

『ご、ごめんね？急に話しかけられたからびっくりした…』

lk「それは…ごめんなさい。見たことある人がいると思って」

こうしてばったり会ったのは初めてだった。
まぁ、そんなに街中で簡単に会える彼らでは無いけど。

ん？……ちょっとまって。

今、私ゴリゴリにスッピン…………？

『やー、ほんと偶然だったね！じゃ！私そろそろ行くね！』

天下のアイドル様にお見せできるスッピンでは無い！
と慌ててその場を離れようとした……が、

lk「やー、逃げないでよ。」

リノに腕を掴まれてしまった。