特に意味は無いけれど。 ページ12
何とか就業時間には間に合い、隠れながら慌ててメイクをする。
ジウ「ちょっと、寝坊?また飲みに行ってたんでしょ」
『う、その通りだけども……まぁ間に合ったからセーフで』
ジウ「ギリギリアウトな気もするわ」
呆れた顔をしながらこちらを見てるのは同僚であり、
気の知れた友人のジウ。
彼女もstraykidsがデビュー当時からのメイク担当だ。
ジウ「でもまぁ、案外顔色は良さそうだね。振られたって聞いたからヤケ酒かと思ったけど。」
『……まぁ、話聞いてもらったりしたし?』
ジウ「ふーん」
なにか疑った目で見てくる彼女に気まづさしかない。
ジウ「……新しい男がもう現れた?」
『っな!私をそんな尻軽みたいに言わないでよ!』
ジウ「ちがうの?チョロチョロのチョロなのに? 」
『ちょ、ちょろいのは認めるけど……』
実際、年下の綺麗なアイドルにからかわれてドキマギしまっているぐらいではあるけど。
ジウ「ま、元気ならいいさ!さ!仕事するよ〜」
『あ、ちょっとまって!もう化粧終わるから!』
バタバタと準備を終わらせ、彼らが待つ控え室に向かう。
今日はコンセプトのあるダンプラの撮影。
ゾンビテイストだから少し特殊メイクも施すから時間がかかりそう。
指に傷を作ったりと細かな作業も多い。
メンバーそれぞれメイクをしていくのだけれど…
『…なにか顔についてる?』
lk「いや?何もついてないですよ〜」
指先のメイクをしている最中、
ずっとニヤニヤ笑いながらこちらを見てくるリノ。
昨日間近で見た綺麗な顔でそんなに見つめられても
正直気まづい。
昨日のことを気にしているわけじゃないけど…
lk「前髪邪魔そうですね。」
そう言って空いてる手で私の前にかかったか髪を耳に掛ける。手が耳に少し触れてドキッとした。
少し、昨日のことを意識してしまうのは私がちょろいからなのか…意識させようとしてるのか。
『長くなって来たから切らなきゃだね』
lk「似合ってるから切らなくていいと思うけど」
目が合って悪戯っぽく笑う彼は多分確信犯だ。
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作者名:mrn710 | 作成日時:2023年6月1日 23時