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憂鬱 ページ1
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『真嶋さん、あの資料そろそろできた？』
「え、来週までなんじゃ‥」
『何言ってんの？明日までなんだけど』
『しっかりしてよね』
「はい…」
わざとらしく大きな溜め息を吐く上司と
クスクス笑いながら私を見る同僚たち。
また やってしまった。
学生の頃からくだらないミスを繰り返しては 周りに見下され、笑われてきた。
そんな環境が嫌になって大学は中退、
だから仲がよかった友人にもなんとなく顔を合わせることができず 誘われる度に断っていたら いつの間にか携帯が鳴ることはなくなった。
家族もそんな私をとうに見捨てて連絡も取っていない。
私に優しい言葉をかけてくれる人なんて1人もいない。
私みたいな人間、認めてくれる温かい人物がいるわけない。
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作者名：いちご飴。 | 作成日時：2017年11月13日 15時
