丸メガネの俺と、君 (ページ9)

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チャンスページ9

え、、A、さん……

同じクラスでも未だに接点なんて全くないし、目が合うことすらなかったから、

完全に油断してた……

まさか、このタイミングで、

は、恥ずかしすぎる………

顔が熱い

で、、でも、初めてこんなにしっかり目が合ったんだ。

恥ずかしいけどこのチャンスを無駄にしちゃダメだ。

そう自分に言い聞かせ、バクバクと音を立てる心臓に気づかない振りをしながら、なんとか口パクで

「見た？」

そう言ってみる。

すると話しかけられたことに驚いたのか少し固まった後、ブンブンと頭を横に振るAさん。

あぁ、その反応ってことは、しっかり見てたんだな。

やっぱり見られてたんだっていう恥ずかしさ、
それに加えて、Aさんの、誤魔化そうとしたのであろうその反応が、どうしたって誤魔化せていないのも可愛くて、思わず笑みがこぼれてしまった。

思わず下を向いてしまったけど、またAさんの方へ目を向けると、俺の方が恥ずかしいはずなのに、何故かAさんまで顔が赤くなってる気がする。

なんでだろう？

そう思ったところでスニョンから声がかかり教室移動の存在を思い出す。

結局なぜ赤くなっていたのかはよく分からないまま、その日は終わってしまった。