丸メガネの俺と、君 (ページ8)

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目撃者ページ8

結局その後も接点はなく、一度も話しかけられないまま、だんだんと暖かい気候になってきていた。

少し前は寒さに震えてたくらいなのに、ここの所少し汗ばむほどに気温が上がっている。

でもそんな中、今日は天気予報によると、ここ数日と打って変わって寒いらしい。しかも雨。

また冬に逆戻りだって。

はぁ、突然寒くなると風邪ひくかもしれない。

そんなことを考えていたからか、なぜか今日はふと思い立って、水筒に白湯を入れて持って行くことにしてみた。

こんなこと、いつもなら絶対しないのに。

通学路を歩きながらため息をつく。

昨日までは暑かったから気にならなかったけど、今日は寒いせいで、外でマスクしてるとメガネが曇るな。

いつものルートだしメガネはなくても学校までは普通に行けるから、メガネは外そう。

.

学校についてから水筒の白湯を飲んでいたらスニョンに

「え！白湯なんて飲んでんの！？」

って何故か驚かれたので

「だって寒いじゃん」

とだけ返しておく。

いやぁ〜、スニョンは白湯とか飲まなそうだな。

白湯をフーフー冷ましてるスニョンを想像して思わず笑ってしまうと、なんだよ！ってプンスカしてる。

同じ男だけどスニョンは可愛いな。

少ししたらチャイムがなり、授業が始まった。

授業を受けるためにメガネをかける。

今日は昨日と違って寒いのに暖房はつけてくれないらしく、授業を聞きながらも体が冷えてくる。

「よーし、今日はここまで」

チャイムとともに授業が終わり、机を片付けて

そしてそのままカバンから水筒を出す。

さっき飲んだらだいぶ熱かったから、さっき想像したスニョンみたいに、フーフーと少し冷ます。

あ、でも教室もこんなに寒いし別に冷ます必要もなかったか。

そう思って一口。

(熱っ、)

水筒の機能を舐めてた、まだ全然冷めてないじゃん…

しかもメガネも曇ってるし、最悪。

ちょっと待て、スニョンに見られてないよな、？

こんなとこ見られたらめちゃくちゃいじられる…

焦って周りを見渡す。

すると、スニョンはいなかったものの、こんな姿を一番見せたくない人と目が合ってしまった。