名前 ページ6
彼女のことで頭がいっぱいな俺は、あの後すぐに移動して行われた始業式もまともに聞けていた訳がなく、気付いたらもう教室へ向かう廊下を歩いていた。
教室に着いたところで担任から
「じゃあとりあえず全員自己紹介な〜」
と言われ、やっと俺に魂が戻ってきた。
やっと彼女の名前を知ることができる……。
男子から先に自己紹介が始まる。
「ヤハー！クォンスニョンって言います！虎が好きです！よろしく！！」
今日は人見知りモードは発揮せず、元気に自己紹介しているスニョン。
この感じは俺以外にもこのクラスに友達たくさんいるんだろうな。
「はい、次〜」
気づいたら自分の番になっていて、
「あ、チョンウォヌです。よろしくお願いします。」
慌てて名前を言う。
正直俺の自己紹介なんかどうでもいい。
ソワソワしているうちにどんどん進んでいき、もう女子が名前を言い始めていた。
彼女の前の席の子が名前を言う。
そして彼女の番。
「Aです。えっと、1年間よろしくお願いします、！」
Aさん、Aさん、、、
心の中で何度もつぶやく。
ずっと知らなかった彼女の名前。
これから、呼べるようになるといいな。
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元々苗字を決めないつもりでいたので、自己紹介の部分が不自然になっていますが、ご了承ください…😭
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作者名：おやさい | 作成日時：2023年12月25日 1時
