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クラス替え ページ5

課題やゲームをしていたら、あっという間に終わってしまった春休み。




柄にもなく、クラス替えを楽しみにしてしまっている自分がいる。




友達と同じクラスになれるかはまぁもちろん気になるけど、それよりも今は、彼女と同じクラスになれるかどうかの方が気になる。



まぁ名前も知らないから、クラス表見たって分からないけど。



とりあえず、廊下に掲示されているクラス表で自分のクラスだけ確認して、教室に向かう。



すると、俺より少し遅れて登校してきたスニョンが、廊下で話しかけてきた。


「おはよ!俺のクラスどこだった?一緒だった?」

「おはよ。自分のしか見てない」

「は!?薄情な」

「いや、人多すぎて自分のしか見つけられなかったんだよ」

「はー、ほんとこいつ…行くぞ!!」


そう言うと教室に向かっていた俺の腕を引っ張って、また人でごった返すクラス表のところまで連れていく。

やめてくれよ、また人混みに巻き込むなんて。


ため息をついているとスニョンは俺の肩を掴んでぶんぶん揺すってきた。


「あーもう、なんだよ」

「は!?なんだよその反応!俺たち一緒のクラス!」

「あ、そうなの?」

「はーもう…教室行こーぜ。」


やっと人混みから開放してくれるらしい。



まぁ、今年もスニョンと一緒のクラスなら、多分楽しいな。



そんなこんなで、一段とうるさい廊下を抜けて教室の席に座る。



スニョンは俺の目の前で春休みの面白かった話だとかをずっとノンストップで喋ってる。ほんと朝から元気だな。



止まらないスニョンの話に適当に相槌を打って軽く聞き流しつつ、ふとドアの方を見ると、




彼女が教室へ入ってきた。



そして黒板に掲示されている座席表を見て、窓側の席へ向かっていく。





同じにならないかな、とは考えたけど、まさか本当に同じクラスになれるとは思ってもいなかったせいで、思考が止まり、固まってしまう。







「おーい、ウォヌ?」

「……え?」

「おい、聞いてなかっただろ!」

「あ、うん、ごめん」

「はぁー、だーかーらー!」



スニョンがまた何か言おうとした時、これから俺たちの担任になる先生が教室に入ってきて、またわっと声が上がる教室。




だけど、俺は頭がいっぱいでそんなの入ってきやしない。




「はぁ、もう、後で話すから!ちゃんと聞けよ!ほんと面白かったんだからな!?」

「あー、うん。」



スニョンの話も、多分また頭に入らないだろうな。

ごめんなスニョン。

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作者名:おやさい | 作成日時:2023年12月25日 1時

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