Story 20 ページ21
その後英くんはずっと活躍していた
いつもなら、バレないように上手くサボるのにね
松「なんか国見が生き生きしてる」
花「やっぱ松もそう思うよな」
金「…国見の目に光が入ってる」
渡「金田一…？その言い方はやめた方が良いと思う…」
やっぱり他のメンバーから見ても不審みたいで
金田一くんに関しては酷い言い様だし…
兄さんは静かに英くんのこと睨んでんだけど
『英くん、お疲れ様』
国「疲れた…ギュってして…」
ん…？
今私聞き間違いしたのかな…
英くんから「ギュってして」って聞こえたんだけど…
これは…色々問題なんじゃないかな…
及「ちょっ、え、ちょっと！」
矢「…国見！俺のAちゃんに何言ってんだよ！」
あ〜あ
私この後どうなっても知らないし
ていうか、矢巾先輩に関しては何言ってるんですか…
2戦目の音駒との試合は英くん活躍しまくってたし
少しなら…良いのかな…
『ほら、英くん』ｷﾞｭ
国「…あ、えっと…///」
及「A〜！？俺もう国見ちゃんに口聞かない！」
花松(国見とAちゃんのペアリングが最高)
その後うるさくなって、
他の高校も集まって来たのは言うまでもない…
そして、夕食の時間
席は自由だからマネージャーで固まって食べる
まあ話題は決まっていたんだけど…
白「やっぱり国見くんと付き合ってたんだ〜」
谷「Aちゃん、教えてくれれば良かったのに…」
清「にしても、Aちゃんはモテモテだね」
やっぱりそうなりますよね…
わかってはいた、でもここまで引きずられるとは…
『付き合ってないです！あとモテてないです！』
雀「別に隠さなくて良いよ」
『隠してないです！英くんは友達なので』
昨日のお風呂の時と同じ
自分で英くんとの関係を否定すると胸が痛くなる
それよりなんで周りの人は聞き耳を立ててるんだか…
『皆さん、聞き耳立ててないで早く食べてください』
((((なんでバレてんの！？))))
はぁ…もう面倒くさいな…
『仁花ちゃんはやっぱり日向くんと仲良いよね』
谷「え、えっ…///」
白「だよね〜！ってAちゃん話逸らした〜！」
仁花ちゃんは日向くんが好きなんだと思う
練習の合間、“好き”が何かを教えてもらった
それも含めて考えて、
私は英くんのことが好きな訳ではないと思う
友達としては好きだし、仲良くしたいと思ってるけど
『とにかく英くんと付き合ってないし』
1人で誰もいない体育館を点検しながら小さく呟いた
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作者名：梨羽 | 作成日時：2024年1月9日 19時
