君と九話の物語。 ページ10
ある時、いつもみたいに黒裂くん達と仲良く部活をやっていた時｡
私達がその日学校であった下らない話をして盛り上がっていると、そこへ豪炎寺監督がやってきたんだ。
ものすごい青い顔して。
もちろんそんな監督を見てそこら中の空気が一変したんだ。みんなはその時点で良い話をしないということが分かっていたんだろう。
私がその状況に混乱して落ち着こうとする間もないうちに、豪炎寺監督は重い口を開いたんだ。
『ーーーーA？良いか？落ち着いて聞いてくれーーーー』
なんで。その時に豪炎寺監督が次に言う事が何故か当たってしまいそうで怖い。咄嗟にそう思ったんだ。縁起でもない、考えたくもないそれを。
でもその時の私は何ともできないまま、何も反応できないまま、
『あのな、A。…さっき、稲妻病院から電話が来てな。
お前のお父さんが首を吊った状態でお前の家で発見されてな。
郵便の人がそれを発見して警察と病院に連絡して、病院に運んでもらったんだ。
―…でも間に合わなかったみたいなんだ。』
そう言って俯いてしまった豪炎寺監督に何も言えず、
私はただ立ち尽くしていた。
周りにいるサッカー部達の存在も忘れて。
なんで。なんで、お父さん…？
どうしてそんな事したの？
お父さん、何があったの？
その後、私の頭は真っ白のまま、
涙なんてひと粒も出さないまま、
何もかも理解できないまま、お父さんのお葬式は終わってしまったんだ。
―…涙なんて流れない。…―
お父さん、お父さん、お父さん。
堤美「―…。」
なんで、どこにもいないの
堤美「…A！―…―…」
私、お父さんが死．んだなんて、信じてないよ？
堤美「おい！A！どうしたんだよ！？」
堤美くんに名前を呼ばれて我に返る。あの日から今日はどれだけの時間が経ったのか。
堤美「なぁ、あれからずっとA抜け殻みたいになってるぞ！？目の下の隈も酷いし、顔色も良くない。…ちゃんと寝てないな？」
寝てないんじゃなくて、眠れないだけ、なんだ。
いや、寝てなんかいられない。
とうとう私は独りなんだ。
本当の家族を失って―…。
これからは独りで生きて独りで何でも戦わなきゃいけないんだね。
ｷﾞｭ
あれ。なんだろう。暖かい。
ラッキーアイテム
革ベルト
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カノ(プロフ) - 天河原@強制ログアウト中←さん» 大丈夫ですよ。久しぶりにコメント嬉しいよ。これからも頑張ってね。 (2014年11月15日 18時) (
レス) id: 2eba35779b (このIDを非表示/違反報告)
天河原@強制ログアウト中← - カノさん» ごめんね！最近更新グダグダしてるよね(´；ω；｀) (2014年11月15日 18時) (レス) id: 6a7436ca53 (このIDを非表示/違反報告)
カノ(プロフ) - 天河原@IYMHKKSRさん» お久しぶりです。続きが凄く気になって来た。これからも頑張ってね。応援してるよ。 (2014年10月26日 13時) (レス) id: 2eba35779b (このIDを非表示/違反報告)
カノ(プロフ) - 天河原@IYMHKKSRさん» アハハ。わかってますよ。 (2014年9月23日 18時) (レス) id: 2eba35779b (このIDを非表示/違反報告)
天河原@IYMHKKSR - カノさん» まことくん、しんでないからね← (2014年9月23日 18時) (レス) id: 30952839a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天河原@IYMHKKSR@強制ログアウト← | 作成日時：2013年11月23日 19時
