㉓ ページ24
任務最終日になった。
というか、任務自体は昨日終わっていて、もう新幹線で高専へ帰っていた。
わたしはまだ恵くんに告白の返事をしていない。
恵くんも、特に気にしてる様子はないみたいだけど。
A夕方には着くと思う
いつも、憂太くんは返信が速いが、今日は昼頃になっても既読すらつかなかった。
まぁ、彼も特急術師となればかなり忙しいだろうし。
短く溜息をついて、目を閉じた。
気づけばもう降りる駅で、準備をしてすぐに降りられる恵くんとは裏腹に、わたしはバタバタと荷物を抱えて新幹線から降りた。
恵「ん。」
荷物の少ない恵くんは、片手をわたしの方へ伸ばしてきた。
『え?』
恵「荷物。」
わたしは容赦なく、いちばん重い荷物を恵くんの手にかけた。
『はいっありがと!』
恵「うっ、これ、何入ってんだ…。」
自分から持つって言ってくれたくせに、なにかブツブツ言いながら改札を通り、その辺のベンチに荷物を置いて、伊地知さんのお迎えを待っていた。
今しかないと思った。
『恵くん。』
恵くんは何も言わずに顔だけこちらに向けた。
『わたしね、恵くんといると落ち着くの。』
わたしは恵くんを見れなかった。
『恵くんのこと、大切な友達って思ってる。
たぶん、これから先もずーっとそうだと思う。
ありがとう。これからもよろしくね。』
最後、恵くんのほうを見ると目が合って、すぐに逸らされた。
恵「…なんかあったら、すぐ言えよ。」
『ふふっ、ありがとう。』
そのあと、少しの沈黙が続いたが、不思議と苦痛に感じることはなかった。
_____________
高専に着いて、みんなと挨拶を交わして自室へ戻る。
『うあ〜久しぶりだ〜。』
荷物をその辺に置いて、ベッドにダイブした。
スマホを見ると、憂太くんからメッセージの返信はまだなかった。
どこにいんだろ、
もうベッドから起き上がる気力はなかった。
あ〜〜でも、会いたいな。
わたしは無理やり起き上がって、着替えて、憂太くんの部屋に向かった。
『憂太く〜〜ん』
ドアをノックしても、反応はなかった。
思い切ってドアを開けても、憂太くんの姿はなかった。
任務かなあ、
わたしは今度は憂太くんのベッドにダイブした。
憂太くんの匂いに包まれながら、わたしは気づけば意識を手放していた。
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rst - イイ!三角関係いいです‼これからも応募しております‼ (2022年1月22日 10時) (レス) @page15 id: 846c5c7f9d (このIDを非表示/違反報告)
みらい(プロフ) - 椎茸の花【さぶ】さん» わあ〜〜!とっても嬉しいです…!ありがとうございます!これからも楽しんで頂けるよう、頑張ります- ̗̀( ˶'ᵕ'˶) (2022年1月20日 20時) (レス) id: aeb8efe5e0 (このIDを非表示/違反報告)
椎茸の花【さぶ】(プロフ) - 待って好き…。 (2022年1月20日 6時) (レス) @page10 id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
みらい(プロフ) - コメント失礼しますさん» 本当ですね!全然気づかなかったです。教えて頂きありがとうございます。( . .)" (2022年1月19日 5時) (レス) id: aeb8efe5e0 (このIDを非表示/違反報告)
コメント失礼します - オリジナルフラグついちゃってます!気づいてたらすいません (2022年1月19日 0時) (レス) id: 120e18634f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい | 作成日時:2022年1月14日 12時