近づくほど君は k.y (ページ15)

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『よしっいこっか』

優太くんにつづいて私も立ち上がり

バイクまで並んで歩いた

人の居ない海だったから周りの目を気にせずいれて

また来たいなって思うのはきっと私だけじゃ無い

『はらへった～』

到着したのはイタリア料理のお店

岸くん行きつけのお店のようで店員さんが奥の個室に案内してくれた

『ここのパスタがうまいんだよ～』

そう言って優太くんはペペロンチーノ

私はボンゴレビアンコを頼む

「いい匂い～」

『うんまそ～』

2人で手を合わせて食べ始める

目の前で美味しそうに食べる優太くんが可愛くて仕方ない

美味しいパスタがもっと美味しくなる

『ん？こっちも食う？』

見惚れてる私に、パスタをクルクルっとフォークに巻いてお裾分けしてくれる

「ん！おいし～」

『んはっ、かわいすぎ』

その一言で顔が熱くなる私

『俺にもちょーだい』

お皿ごと渡そうとすると

『違うでしょ』

意地悪な顔をする優太くん

私が恥ずかしいの分かってるこの人

仕方なくフォークに巻いて差し出すと

私の手ごと掴みパクッと口に入れる

『ん～～』

なんて幸せそうな顔

こちら可愛いが大渋滞しています