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瑞色 7 ページ27

ーテストから1週間経ち


いつものようにAがギリギリに登校し


何気ない会話を交わす日々。


そんなとき


事件は起きた。


「ねね。」


ー3時間目の、数学の授業中。


教科書を忘れたAと机をくっ付け先生の話しを聞いていると


いきなり腕をつつかれた。


…………ちかっ。


でも、こんなにドキドキソワソワしてるのは俺だけなんだなと思うと


途端に沈む。


「ん?」


「私さ、まだあと1つ残ってるよね。
お願い聞いてもらうの。」


「うん。」




「高橋くんの、連絡先教えて!」



ピタリと止まる、シャーペンを動かす右手。


……教えるワケないじゃん。


だって俺


俺……Aのこと好きなのに。


「瑞稀、聞いてる?」


なんて顔をのぞき込まれて。


そんなこと絶対


優斗には出来ないクセに。


「……俺、まだ3つあるよね。」


今日の部活は


顧問が不在だから、ミーティングのみ。


「放課後……教室で待っててよ。」


「え?うん、わかった!」


Aは何も知らず、笑顔で承諾した。


……奪われて、たまるか。


ー日が暮れるのが早い冬。


たった30分で、早くも夕日が見えてきた。


俺は部室棟から教室までダッシュ。


慌ててドアを開ければ


「あ。お疲れ〜!
走らなくても大丈夫なのに。」


1人机に座り、スマホをイジっていたA。


チラッとのぞく真っ白な太ももから


慌てて目を背けた。


いや、もう、本当……無防備すぎ。


「どうしたの、何かあった?」


スポーツバッグを、適当に誰かの机に置いた俺を見て


Aが不思議そうに寄ってきた。


まるで小動物のよう。


「あー……えっと……
優斗の連絡先、教えらんない。」


「……へ。何で……?」


「お、教えたく、ないから。」

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設定タグ:井上瑞稀 , 橋本涼 , ジャニーズJr   
作品ジャンル:恋愛
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(名前)かぽるん(プロフ) - キュンキュンです!!!!一気に読んでしまいました!! (2018年2月20日 18時) (レス) id: 8556630631 (このIDを非表示/違反報告)
りおん - みじゅっちゃん、そしてはしもっちゃん、どっちもすっごくおもしろかったです! 私も、一話目のみじゅっちゃん、 お気に入りです(笑) またれなさんの作品を楽しみにしています! (2017年12月11日 19時) (レス) id: 92b107989b (このIDを非表示/違反報告)
しげる - みじゅきも涼くんもめちゃくちゃかっこよくてキュンキュンしぱなっしでした!長編楽しみにしてます! (2017年1月30日 15時) (レス) id: 4cbc2eed59 (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - りこさん» りこさんありがとうございます!だいぶ先にはなってしまうと思いますが、長編も出したいなと思ってるので、そのときはまたよろしくお願いします(´▽`*) (2016年10月28日 23時) (レス) id: 435d0bfbd8 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 読んでてとても楽しかったです! 次は、長編もみたいですo(^▽^)o (2016年10月27日 16時) (レス) id: 2a754a7f79 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れなさん | 作者ホームページ:れなちゃん® (@pinky_t17)さんをチェックしよう https://twitter.com/pinky_...  
作成日時:2016年9月9日 17時

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